帯坂


読み: おびさか


所在地: 東京都千代田区九段南4丁目と5番町の境にある坂



その由来は…。



江戸時代、現在の市ヶ谷周辺は“番町”と呼ばれ、現在も一番町などの名前でその名を残している。


番町と聞けば、何か思い当たらないだろうか?


そう、夜な夜な「一枚…2枚…3枚…4枚…」と女の幽霊お化けが井戸から現れては皿を数え、

9枚しかないのですすり泣くという、怪談『番町皿屋敷』。


この坂がある場所一帯が『番町皿屋敷』の舞台なのである。


この怪談の主人公・お菊が働いていた青山主膳の屋敷は、この坂の近くにある。


では、この怪談『番町皿屋敷』のストーリーをざっと見てみよう。



江戸j時代、この界隈に青山主膳の屋敷があった。


そこで、お菊という名の女が働いていたが、ある日、主膳が大切にしている皿の10枚のうち1枚を不注意から割ってしまった。


そのことに腹を立てた主膳は、お菊の中指を斬り落としたうえで屋敷内の牢に監禁した。


ところが、お菊は髪を振り乱し、血だらけの帯を引きずりながら逃げ出した。


だが、所詮は女の脚である。追っ手に追いつかれるのは時間の問題だった「もう逃げきれない。」と思ったお菊は、井戸に身を投げて死んだ。


その時に帯を引きずって逃げたのが、この坂であり、それ以来、帯坂 と呼ばれようになったのである。



これが物語の大筋なのだが、『番町皿屋敷』は史実ではなく、創作だという。


だが、なぜ、創作された話であるにもかかわらず、坂の名前として残っているのだろうか?


疑問は尽きない。




次回の『怖い地名 日本編』をお楽しみに(^^)/