死骨崎 脚崎 首崎
読み:左から順に、 しこつざき あしざき くびざき
所在地: 岩手県三陸海岸
その由来は…。
三陸海岸沿いに並ぶ死骨崎、脚崎、首崎…。
この3つの地名には、ある言い伝えが残されている。
まず、死骨崎は退治された鬼の骨が流れ着いたことに由来する。
次に、脚崎は退治された鬼の脚が流れ着いたことに由来する。
そして、首崎は退治された鬼の首が流れ着いたことに由来する。
このことから、鬼が退治された後、バラバラに斬り裂かれたことを意味している。
この退治された鬼とは、征夷大将軍・坂上田村麻呂に討伐された蝦夷だったという。
実際、坂上田村麻呂率いる朝廷軍がこの地で戦ったという記録がある。
当時は、朝廷に逆らうものは全て逆賊とみなされ、徹底的に制圧されたのである。
つまり、「いかなる理由があろうとも、朝廷に逆らう者は人に非ず」との難癖をつけては侵略し、地方の豪族たちから土地と民を奪ったのである。
そのやり方は残虐で、「朝廷に逆らえば、このような目に遭わせる!」という見せしめの意味があった。
そこで、もっともらしい理由をでっち上げるために、敵を“化け物”として扱い、記録に残したのである。
「都を苦しめている“化け物”を退治する」という大義名分のもと、戦を仕掛けた。
それが、鬼の伝説の一つになったのである。
「権力は人を狂わせる」ということを如実に表していると言えよう。
次回の『怖い地名 日本編』をお楽しみに(^^)/