これは、水星です。
太陽系の惑星の中でも最も内側にあります。
水星は、紀元前3000年(B.C3000)古代シュメール人の時代から知られており、Ubu-idim-gud-ud と呼ばれていました。
また、バビロニア人により観測が行われており、gu-ad 又は gu-utuと名付けられていた事が分かっています。
古代ギリシャのヘラクレイトスは、水星と金星が地球でなく「太陽の周りを回っている」と考えていました。
古代ギリシア人は、運行が早い水星(←水星は2回公転する間に3回自転する)にヘルメス神(神々の中でも俊足を誇る神)を対応させました。
ヘルメス神は古代ローマではメルクリウスと同一視され、メルクリウスは英語のマーキュリー(Mercury = 水星)の語源です。
東洋占星術では、水星は七曜・九曜の1つとして考えられています。
西洋占星術では、双児宮と処女宮の支配星で、吉星であり、流動性を示し、通信・交通、商売、旅行、兄弟に当てはめられています。
1639年にはイタリアのジョバンニ・ズッピが望遠鏡を使って水星を観測し、水星にも金星や月と同様に満ち欠けがあることを発見しました。
これによって、水星が太陽を回っていることが確実になったのです。
ちなみに、水星の大きさは、赤道面での直径4,879.4 kmです。
