報道によれば、大手セキュリティ・ベンダーのトレンドマイクロ株式会社は2010年3月23日、トレンドマイクロの Web サイト「セキュリティ最前線」において、「ボットネットの脅威」を公開した。
ボットとは、コンピュータ・ウイルスの一種で、悪意ある攻撃者による指令を外部から自由に実行できるようにするプログラムのこと。
このボットに感染した で構成されたネットワークをボットネットといい、 DDoS(サービス拒否)攻撃(=Web サーバーのサービスを提供不能な状態にする犯罪行為)などに悪用されている。
ちなみに、このボットに感染したのことを通称・ゾンビPCともいう。
悪意のある攻撃者はボットに感染させるために、
「正規の企業を偽ったメールを送付して感染させる」、
「便利なツールと偽って感染させる」
など様々な手法を用いている。
2010年には「Kneber」と呼ばれるボットネットが確認されたが、 世界的に有名なボットネットである「Zeus」の一部であることが確認された。
Zeus は悪名高いサイバー犯罪集団「Rock Phish」に利用されたことで、注目を集めたボットネットでもある。
Zeus や Kneber の最終的な目的は「オンライン銀行の口座情報を収集する」ことであり、金銭を詐取される可能性もあるため注意が必要だ。
これらの事象は、決して対岸の火事ではない。
今、すぐそこにある危機だ。