報道によれば、偽ウイルス対策ソフトの画面はこれまでWindows XPに見せかけてあったが、Windows 7 にアップグレードしたものが見つかったという。
この画像は、Windows 7の画面に見せかけた偽ウイルス対策ソフトの警告画面をキャプチャしたものだ(提供:Sophos) 。
大手セキュリティ・ベンダーの英Sophosは3月4日のブログで、「これまでWindows XPのマイコンピュータに見せかけた画面を表示していた偽ウイルス対策ソフトが、Windows 7の画面を採用し始めた。」と伝えている。
偽ウイルス対策ソフトは、ユーザーのシステムをスキャンしていると見せかけて虚偽のウイルス感染報告を表示し、マルウェアを導入させようとするのが常套手段である。
ユーザーを騙すため、これまでの画面はWindows XPのマイコンピュータに見せかけてあった。
ところがSophos研究者がこのほど、検索結果を汚染するSEOポイズニングの手口で表示されたリンクをたどったところ、偽ウイルス対策ソフトの画面のルックがWindows 7 にアップグレードされていたのを確認したという。
「ユーザーがWindows 7 を使っている場合、Windows XPのマイコンピュータ画面では騙される確率が低そうだ。」と判断したのではないかとしている。
「今後、偽ウイルス対策ソフトの画面が徐々にWindows 7 風に切り替わっていくのか、それともここだけの現象なのか、今後の展開は興味深い。」とSophosは述べている。