報道によれば、警察庁は3月4日、2009年の国内サイバー犯罪の検挙および相談状況などについて発表を行った。


不正アクセス迷惑メールの犯罪が増加要因となり、2005年に統計を取り始めてから最多を記録した。

FireBlueのああ無常。←“無情”かも(~_~&#59;)-サイバー犯罪の検挙数推移


このグラフは、2005~2009年(平成17~21年)におけるサイバー犯罪の検挙数推移を表したものだ。


2009年のサイバー犯罪の検挙数は前年比5.8%増の6,690件だった。


そのうち不正アクセス法違反での検挙は同45.6%増の2,534件、児童ポルノ関連法違反が同99.6%増の507件、著作権法違反が同30.6%増の188件だった。


一方、詐欺関連や児童買春、出会い系サイトなどの検挙数は減少した。



不正アクセス法違反での検挙例には、被疑者が他人のIDなどを使用してオンラインバンキングサービスや企業システムなどへ不正に侵入し、金銭につながる情報を盗み出すものが目立った。


児童ポルノ関連法違反では、インターネット掲示板に有害情報を公開して不特定多数が閲覧できる状態にしていたというものが大部分を占めていた。


尚、サイバー犯罪に関する相談件数は同2.1%増の83,739件で、特に架空請求メール関連が同17.4%増の25,856件、迷惑メール関連が同8.3%増の6,538件、その他が同4.5%増の9,502件と増えた。


それ以外の相談件数は減少し、不当請求メール関連やインターネットオークションに関する相談は10ポイント以上減少した。


警察庁では、警察署を含めたサイバー犯罪対応能力の向上や、インターネット上の違法情報への対策強化、国民への啓発強化などを重点項目に掲げている。