報道によれば、米Microsoftが2月9日(日本時間2月10日)に配布した月例セキュリティ更新プログラムについて、「更新を適用したらブルースクリーンエラーが発生してパソコンが正常に起動できなくなった」という報告が、一部のWindows XPユーザーから寄せられているということが明らかになった。


SANS Internet Storm Centerなどによると、原因はWindowsカーネルの脆弱性に対処した「MS10-015」にあるとみられている。


SANSのセキュリティ専門家は2月11日、勤務先の社内で多数のパソコンブルースクリーン問題に見舞われ、対応を強いられたとSANSのサイトで報告している。


Microsoftのユーザーフォーラムにも、この問題についての投稿が殺到している。



SANSの専門家の場合、ブルースクリーンの原因がMicrosoftの更新プログラムにあるらしいと分かり、障害を引き起こしているドライバファイル(.sys)を突き止めてこれを削除したところ、パソコンは正常に戻ったという。


ただこの会社ではMicrosoftの自動更新機能を無効にしていたため、「Microsoftはアップデートを強制したのか」と問い合わせたそうだ。


Microsoftからは「自動更新機能が無効になっていれば、アップデートは適用されない」との返答があったといい、現時点で原因は不明のままだという。


Microsoftのユーザーフォーラムでは、Windows XPのCDまたはDVDを使ってこの問題を解決する方法を同社担当者が紹介している。



この報道を聞いて思ったことは、「おいおいまたかよ(--〆)」である。


Microsoftは、かつて「史上最低のOS」とまで言われたWindowsMeでのアップデートの時も同じようなことを引き起こしていた。


実際、WindowsMeをアップデートするとハングアップが頻繁に発生し、修正ファイルを適用すればするほど不安定になっていった。


おかげで、WindowsMeを必ずチューニング(=カスタマイズ)しなければまともに使えなかった。



今回のWindowsのアップデートはセキュリティ面において緊急を要するだけに、Microsoftにとってはさらなる対応が迫られることは必至だ。