独立行政法人・情報処理推進機構(IPA)は3日、2010年1月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況をまとめた文書を公開した。


それによるとウイルスの検出数は約7.2万個で、2009年12月の約6.6万個から9%の増加となった。


FireBlueのああ無常。←“無情”かも(~_~&#59;)-ウイルス届け出件数


また、1月の届出件数は1,154件で、2009年12月の981件から17.6%の増加となった。


検出数の1位はW32/Netskyで約4.6万個 、2位はW32/Waledacで約8,400個、3位はW32/Mumuで約7,500個だった。



一時期急増した「偽セキュリティ対策ソフト」型ウイルス(FAKEAV)などの不正プログラムの検知件数は、全体的に減少傾向にあるという。

FireBlueのああ無常。←“無情”かも(~_~&#59;)-不正プログラム検知件数



不正アクセス届出については20件であり、そのうち何らかの被害のあったものは12件だった。


FireBlueのああ無常。←“無情”かも(~_~&#59;)-宛先別アクセス数の比較



1月のウイルス・不正アクセス関連相談総件数は2,150件。

そのうち『ワンクリック不正請求』に関する相談が638件(2009年12月は576件)となった。

その他は、『セキュリティ対策ソフトの押し売り』行為に関する相談が37件(2009年12月は7件)、Winnyに関連する相談が1件(2009年12月は6件)などとなった。



インターネット定点観測(TALOT2)によると、2010年1月の期待しない(一方的な)アクセスの総数は10観測点で185,488件、延べ総発信元は78,209ヶ所。

平均すると、1観測点につき1日あたり252の発信元から598件のアクセスがあったことになるという。

FireBlueのああ無常。←“無情”かも(~_~&#59;)-平均アクセス数と発信元数



また、IPAでは今月の呼びかけ「“ガンブラー”の手口を知り、対策を行いましょう」として、いまだ猛威を振るっているGumblar(ガンブラー)ウイルスに対して、あらためて注意喚起を行った。

一般的にGumblarによる攻撃は、「ウェブサイト改ざん」と「ウェブ感染型ウイルス(ウェブサイトを閲覧するだけで感染させられてしまうウイルス)」を組み合わせて、多数のパソコンにウイルスを感染させようとする手口(攻撃手法)全般を指して呼ばれている。

FireBlueのああ無常。←“無情”かも(~_~&#59;)-Gumblar攻撃全体図


今月の呼びかけでは、Gumblarがどのような手口であるのかを説明し、その影響や対策について説明。


FireBlueのああ無常。←“無情”かも(~_~&#59;)-Gumblarの手口と攻撃拡大サイクル


PDF文書(6ページ)の資料としても公開し、

1「ガンブラー」の概要

2「ガンブラー」の手口の詳細

3改ざんサイト増加のサイクル

4被害の内容

5対策


という構成で詳細に解説したものとなっている。


ページ数も少なく分かりやすいので、興味がある人はぜひ目を通してほしい。