1. ベートーヴェン:ピアノソナタ 第6,7,14番、
ブラームス:16のワルツ Op.39から 第1,2,6番
ヴィルヘルム・バックハウス(ピアノ)
ベートーヴェンは1959年9月15日のライヴ、ブラームスは1959年12月2日のライヴ。
先週は1953年のライヴをきいたが、今回の1959年のライヴもすばらしい。バックハウスはライヴ盤がいいよ。
しかもスタジオ盤のモノラルのベートーヴェンのピアノソナタ全集より音がいい気がする。そりゃ聴かなきゃ損ですよ。
2. ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)、ニコラウス・アーノンクール(指揮)、ヨーロッパ室内管弦楽団
全体としてとても素晴らしいんだが、なんと言っても面白いのがカデンツァ。
いきなりピアノが出てきてヴァイオリンと二重奏を始める!!はじめて聴いたときはびっくりしたなぁ。ちょっと笑ったもん。このカデンツァに批判もあるようだけど、これはこれでありと思う。二重奏カデンツァである。(ちょっぴりティンパニも出番がある)。
カデンツァの作りとしては割合オーソドックスな感じだけど、演出が強烈なので妙に新鮮に聞こえる。
クレーメルのカデンツァはやっぱり面白い。
なお、僕がはじめて聴いたベートーヴェンの協奏曲はピアノ協奏曲ではなくてこの曲である。
ベートーヴェンはピアノの名手として名高いが、ヴァイオリンも一応弾けたらしく、この曲ではないがヴァイオリン・ソナタでピアノではなくヴァイオリンでコンサートをやったことがあるらしい。散々な出来だったらしく、以降公衆の面前ではヴァイオリンを弾かなかったという。調子に乗りすぎである。