1. ベートーヴェン:ピアノソナタ 第3, 21,29番、
シューベルト:即興曲 Op.142から第3番
ヴィルヘルム・バックハウス(ピアノ)
1953年12月12日のライヴ盤。
バックハウスのベートーヴェンは、昔も今も一つのスタンダードであり、ベートーヴェン演奏の一つの到達点と思うが、より真価を発揮するのはライヴだと思う。細かな完成度ならスタジオ盤だろうが、ライヴ盤には熱気やノリがある。ステージで輝く人だったんだろう。絶対にライブ盤のほうがいい。
当時バックハウスは69歳だが、圧倒的熱気と推進力でガンガン進む感じがたまらなくかっこいい。これは凄い。変な暑苦しさとは無縁なのが不思議であり、バックハウスが唯一無二の人なんだなぁと思う。
アンコールのシューベルトもいい。
もっとライヴ盤を集めよう。
2. ベートーヴェン:交響曲 第3番「英雄」
パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)
ドイツ・カンマーフィルハーモニー
最近ラトル指揮、ベルリン・フィル盤によるゴージャスかつ刺激的なものを聴いたが、ヤルヴィ指揮、カンマーフィルの少数精鋭の切れ味するどい音楽も素晴らしい。まるでバンドサウンド。スピード感や切れ味バツグンで、ロックファンやジャズファンは、大オーケストラによるゴージャスな演奏よりこちらが好きになるかもしれない。