1. バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻
ヴァシラキス(ピアノ)、ヴィグネロン(オルガン)、アウガー(チェンバロ)
平均律は大好きな曲だけど、今回はすこし変わり種。曲集を曲によってピアノ・オルガン・チェンバロで弾き分けている盤。
同じような取り組みを野平一郎さんもやっているが、こちらは全楽器を一人でやっている。すごいなぁ。そのうちこれも聴こう。
ピアノで弾いているのは色々持っているし、チェンバロで弾いているものもレオンハルト盤でもっているが、オルガンで平均律を弾いているのはこれで初めて聴く。
思ったよりもずっと素晴らしかった。特にフーガが本当にカラフルで初めて聴くような感覚になった。全曲オルガン盤があれば聴いてみたくなった。アルブレヒトあたり全曲録音やってくれんかな。
もちろんピアノ、チェンバロもよかった。
そもそもこのCDに興味をもったのが、ヴァシラキスの録音を調べていたのがきっかけ。ヴァシラキスは現代音楽の演奏で有名と思うし、ぼくもブーレーズ・リゲティ・パニセーリョの演奏で感銘を受けて興味をもったピアニスト。結構現代音楽系の人はバッハも弾くことが多くて相性も良い気がするのでこのCDを買ったのです。
このCDは調律をヴェルクマイスター3という方法で行っているそう。確かに和音を長く伸ばしているところがいつもと違うように聴こえる気がする。特にオルガンで強く感じた。
この三人での企画(?)は平均律第2巻とゴールドベルク変奏曲もあるので、聴いたらまた感想を書こう。