ロジェ・ムラロ ピアノリサイタル@トッパンホール
曲目
1. シューマン: 森の情景
2. メシアン(ムラロ再構成): エローに棲まうムシクイたち(世界初演)
休憩
3. ワーグナー/リスト編曲: オペラ「さまよえるオランダ人」から「紡ぎ歌」
4. ワーグナー/リスト編曲: 楽劇「トリスタンとイゾルデ」より「イゾルデの愛の死」
5. ドビュッシー: 12の練習曲より 第1集(No.1〜6)
アンコール
6. ショパン: ノクターン 第20番 嬰ハ短調(遺作)
ムラロのライヴを観るのは2回目。前回はラヴェルのピアノ作品全曲演奏会だった。
今回も素晴らしかったが、個人的には特にメシアンとリストが良かった。個性的で情熱的、ロマンチック。そんな感じの音楽性。
ムラロのメシアンは是非ライヴで聴いてみたかった。
今回弾いたメシアンの曲は、メシアンの未発表作品のピアノ協奏曲をムラロが再構成してピアノ独奏曲にしたもの。約20分の曲。ピアノパートの大部分は完成していたらしいので、おそらくはそれを中心にしてオケのパートや他の曲も参考にしながら再構成したと思う。
所感では、当たり前だがいかにもメシアンという雰囲気がぷんぷん漂う曲で、期待は裏切らない。ピアノ曲の「鳥のカタログ」に新たに曲が加わった感じ。同時期の曲「7つの俳諧」にも結びつきが感じられる。世界初演ということで今後もしレコーディングがあるなら購入してまた聴いてみたい。
ムラロのドビュッシーは初めて聴いた。個性的な感じがしたがもう少し色々聴いてみたい。レコーディングしないかなあ。