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「中日新聞社」の派閥事情と、地元局との関係
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「中日新聞社」と愉快な仲間たち
『中日新聞社』シリーズ三部作の第三弾。
愛知県名古屋市を拠点にしている新聞社『中日新聞社』とはどんな会社組織なのか?
子会社である「中日ドラゴンズ」の経営事情やチーム事情はどうなっているのか?
※注:筆者は中日ドラゴンズファンではありませんw
◇中日ドラゴンズ
『中日新聞社』を親会社とするプロ野球球団であり、地域密着型の球団である。
現在の専用球場・本拠地は、
一軍は、「ナゴヤドーム」(名古屋市東区大幸南1-1-1)。
二軍は、「ナゴヤ球場」(名古屋市中川区露橋2-12-1)。
球団事務所は、「中日ビル」に入居していたが、2018年秋にドーム近辺に移転した。
1951~1953年の間は「名古屋鉄道」も資本参加しており、その時のチーム名称は「名古屋ドラゴンズ」であった。
◇ナゴヤ球場(1996年まで)
「ナゴヤスタヂアム」として開場した球場は、かつて「中日ドラゴンズ」の一軍の本拠地だった。
1951年8月19日
火災が起きて、ほぼ全焼した。
1973年5月
運営会社「(株)中日スタヂアム」が、中日スタヂアム事件により倒産した。
1975年10月1日
『中日新聞社』をはじめ、中部日本放送、東海銀行、中部電力、東邦瓦斯、名古屋鉄道、松坂屋、トヨタ自動車などの地元の大手企業の出資によって「(株)ナゴヤ球場」が設立され、名称も「ナゴヤ球場」に変更した。
個人的な思い入れは、巨人戦でバックネット裏最前列に行ったら、全国ネットでバッチリ映された事www
◇伝説の「10.8」と、「メークドラマ」の完結
《1994》…伝説の「10.8」
・Youtube動画
国民的行事 10.8決戦 TV中継完全ノーカット版 ナゴヤ球場~中日VS巨人11日
なお、オリックスのイチロー選手が、観客席で焼きそばを食いながら観戦していた模様www
《1996》…「メークドラマ」の完結
◇ナゴヤ球場(1997年から)
1997年より、一軍の本拠地ではなくなったが、二軍の本拠地及び練習場としても引き続き使用している。
その後、何度か改修工事がされて、現在に至る。
現在は、「(株)ナゴヤドーム」が運営している。
◇ナゴヤドーム
1997年3月12日に竣工式、開場。
こけら落としは、3月15日の「B'z LIVE-GYM Pleasure '97 "FIREBALL"」である。
(行ってきた!!)
オープン戦や公式戦がこけらではないwww
ドーム元年の中日ドラゴンズは、ナゴヤ球場とは比べ物にならないほどの広さに戸惑い、終わってみれば最下位だった。
そして、これまでの恐竜打線から、投手力と機動力を中心としたチーム改革へとシフトする事になった。
「(株)ナゴヤドーム」の主要株主は『中日新聞社』。
・ナゴヤドームオフィシャルホームページ
◇中日ドラゴンズの派閥事情
中日ドラゴンズの人事も、親会社『中日新聞社』と同様で、「大島派」と「小山派」がお互いに足を引っ張り合っている。
時の球団オーナーや球団社長からすれば、自分の時にチームが強ければ、それが自分の評価にも繋がる。だが、自分の時に築き上げたものを後継には残したくない、譲りたくない。次の事など知った事かというわけである。
中日グループは、一枚岩ではない!
◇星野仙一と中日グループとの関係
中日グループの体質を語る上で、星野仙一氏の存在は外せない。
星野氏は「大島派」であったが、中日新聞社の会長で「小山派」だった加藤巳一郎氏(1995年6月2日死去)には大変可愛がられていた。
そのためか、星野氏と加藤オーナーの信頼関係は厚かった。
<第一次星野政権(1987~1991)>
加藤オーナー(小山派)、中山球団社長(小山派)、伊藤球団代表の体制。
加藤オーナーは、星野監督に全幅の信頼を寄せ、やりたいようにやらせた。また、星野監督が大島派だった事もあり、大島派の協力も得られた。
◎第一次星野政権で敢行したチーム改革
・小山派選手に引退勧告
(谷沢)
・新人選手や実績のない若手選手の大抜擢
(立浪、中村、山崎、今中など)
・ポジションの配置転換
(郭、宇野、中尾など)
・小山派選手の放出(ただし、牛島は大島派)
ロッテ…牛島(大島派)、平沼、上川、桑田⇔落合
日本ハム…大島(小山派)、曽田⇔大宮、田中富
西武…平野(小山派)⇔小野
巨人…中尾(小山派)⇔西本、加茂川
など。
大胆な小山派選手の排除に、小山派の幹部やOBから反感を持たれるようになる。
1991年オフ、夫人の白血病発病のために退任する。
<第二次星野政権(1996~2001)>
大島宏彦オーナー(大島家)、佐藤毅球団社長(大島派)の体制。
星野監督を含め、大島派が揃ったわけだが、逆に小山派が足を引っ張るようになる。
しかも、見栄っ張りで派手好きの小山派に比べ、大島家はケチなので、第一次の時のような積極的な補強はなかなかできなかった。
◎第二次星野政権で敢行したチーム改革
・新人選手や実績のない若手選手の大抜擢
(野口、岩瀬、川上、井端、荒木、福留など)
・コーチの外部招聘
(宮田、山田久志など)
・FA獲得
(武田、川崎)
・トレード
ロッテ…仁村、酒井、山本保⇔前田、平沼、樋口
阪神…大豊、矢野⇔関川、久慈
巨人…光山⇔吉原
ダイエー…鳥越⇔河野
近鉄…門倉、古池、東瀬⇔小池、佐野、善村
オリックス…岸川、河野⇔鈴木平
など。
2000年、同じ小山派なのに加藤元オーナーとは折り合いの悪かった白井氏が新オーナーになった。
更に、2001年限りで佐藤球団社長が辞任する事が決まると、星野監督は球団内で力を失い、後ろ盾もいなくなり、急速に星野降ろしが起こり、ついに辞任となった。
星野監督は、「成績不振」と「長期政権は好ましくない」と、辞任の理由を挙げたが、実際はこうした中日グループ内の派閥争いによる影響も大きかった。
その3ヶ月後の2001年12月11日に、星野氏は阪神監督に就任する。既に中日二軍監督に就任していた腹心の島野育夫氏を半分以上無理やり引き抜いた形で呼び寄せた。最終的には白井オーナーや西川球団社長と話をつけた。
そういう経緯もあり、当時のOB会会長で小山派の近藤貞雄氏にOB会を除名される。
中日に戻る場所はもうなかった。
その後の星野氏。
2002~2003:阪神監督
2004~2010:阪神SD
2007~2008:北京五輪チーム監督
2011~2014:楽天監督
2014~2015:楽天SA
2015~2018:楽天球団取締役副会長
星野氏は2018年1月4日に死去したが、お別れの会でも中日は消極的だった。
3月19日、東京都内で行われたお別れの会は、楽天の三木谷浩史会長兼オーナーが発起人となり、26日には背番号77を永久欠番にすると決めた。
3月28日、大阪市内で行われたお別れの会は、阪神の坂井信也オーナーが発起人となり、楽天と同様、積極的だった。
しかし、2月24日の名古屋市内で行われたお別れの会は、中日の白井文吾オーナーではなく、後援会が主催し、愛知県知事の大村秀章氏が発起人代表となった。
日刊スポーツが二面三面の見開きを、デイリースポーツが一面と三面を割いて扱ったのに対して、中日新聞や中日スポーツの扱いは思いのほか小さかった。
・デイリー新潮(2018.03.28)
星野仙一氏「お別れの会」に「中日のドン」欠席の意外な理由
星野氏は、"ジジ転がし"の達人で、政治力があり、トヨタ自動車などの財界やタニマチにも顔が広い。
そんな星野氏を、監督退任後も手放さなかった阪神と楽天。星野色を一掃した中日。中日新聞社の派閥争いは露骨で醜いw
◇白井文吾と落合博満
白井文吾氏の球団オーナーとしての功績は、落合博満氏を監督に招聘した事のみw
小山派は何かと見栄っ張りで派手好きなので、小山派OBはもちろん、外様OBも重宝する。その一人が落合氏。
結果、8年間で全てAクラスであった。しかし、リーグ優勝した2011年限りで落合監督は退任する事となる。
◇落合監督の辞任背景
契約満了と言われればそれまでだが、これも派閥争いによるもの。親会社の大島派が、なかなか情報を上げない落合監督に以前から不満を持っていた事が要因となっている。2011年、大島派から坂井球団社長を仕向けたのは、落合監督を辞めさせたいため。
2011年は、8月まで5位だった。
9月6日、坂井球団社長、チームの敗戦でガッツポーズw
↓
皮肉にもチームの結束が固まる
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9月22日、落合監督の辞任発表
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ますますチームの結束が固まる
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10月18日、大逆転でリーグ優勝
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坂井球団社長、落合監督に握手を拒否られるwww
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坂井球団社長、祝賀会で一人ビール掛けwwwww
・スポニチ(2011.10.19)
◇白井文吾と落合GM
落合監督退任後も蜜月な関係だった白井オーナーと落合氏。
2013年の坂井球団社長の失脚を機に、落合氏はGMとして復帰したが、やった事と言えばコストカットという名の"超"緊縮財政w
中日ドラゴンズは、12球団で一番の貧乏球団だ。
チームは低迷し、白井オーナーもさすがに庇い切れなくなって、契約満了でGMを退任。
◇白井文吾と立浪和義
白井オーナー(小山派)は、立浪和義氏(大島派)の事をあまり良く思っていないのは有名な話。
立浪氏に何かと黒い噂が絶えないからなのか何なのか。
とにかく、白井オーナーが中日グループにいるうちは立浪監督は誕生しないと思った方がいいだろう。
◇中日ドラゴンズ=戦中レジーム・戦後レジーム
そして、「中日ドラゴンズ」というプロ野球球団も、親会社『中日新聞社』と同様、戦中レジーム・戦後レジームそのものなのである。
おそらく、そこは読売ジャイアンツや阪神タイガースも同様と思われる。
「中日新聞社」の派閥事情と、地元局との関係
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「中日新聞社」と愉快な仲間たち
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