怒涛の4時間を終えて、ついに入院生活1日目が始まった。

ふと始まった生活だが、いつまで続くのだろうか。

医師が治療の説明をしていた時のことを思い出す。

医師『これから輸血や抗がん剤治療を始めていくのですが、数値が良くなるまで約1ヶ月半は入院してもらいます。長いと2ヶ月間程になるかもしれません。その後、1ヶ月間自宅療養をして、次は再発防止のために4週間入院して、治療を行います。この約1ヶ月毎の入退院を合計4回繰り返していきます。』

このような説明があった。

冷静になって、計算する。

早くて7月末で退院。8月自宅療養、9月入退、10月自宅療養、11月入院、12月自宅療養、1月入院、2月自宅療養、3月入院。

『今年度が終わってしまう!!』

長い闘病生活になることをここではっきりと気づかされた。


しばらくすると輸血が始まった。人生初の輸血。想像以上に赤黒い血液が私の体の中に入っていく。

その後は血小板の輸血。少なすぎる血小板の数値を補填するらしい。

これまで、献血をしたことのない私。これまで献血活動をボランティアでしてくれた方々には感謝の気持ちしかない。今後、もし元気になれたら何か病気の人の役に立てることをしようと思った。


その後、抗がん剤の点滴も始まる。前述したが、抵抗のあった抗がん剤というワード。ただ、いざ始まると普通の点滴と何も変わらないものであった。


夜になり、夕食が届いた。初の病院食。ワガママに聞こえるかもしれないが、我々世代の男性にとってはとても少ないもので、よく言えば栄養感のありそうなバランスのとれた食事。悪く言うと、昨日まで暴飲暴食をしていた私にとっては物足りない内容ではあった。


続いて、抗生剤の点滴もあり、就寝前まで続いた。


イマイチ先が見えなく、不安な思いを心に秘めながらも、人生で最も長い数時間、人生で最も濃厚な1日が終った。


続く…。