体質。

太りやすい人、すぐ痩せてしまう人、筋肉がつきやすい人、つきにくい人。

人によって体質は様々だと思う。

この中でも私は昔から太りやすく、筋肉もややつきやすいような体質ではあった。

ただ、やや“かっこつけ”の私はスマートな“細マッチョ”に憧れて、少し体重が増えると少しご飯を減らしたり、運動をしたりと調整していた。

特にランニングや自転車のトレーニングをすると、すぐに2、3キロ減り、水分を取るとすぐに戻る。当時まだ彼女だった今の妻からは『スポンジ・ボブ』とも相性をつけられた。

そんな『スポンジ・ボブ』の私が今回の入院で本領を発揮した。


朝起きて体重を測る。

入院前は68、69キロだったのだが…79キロ!!

数字を見て驚愕した。これまでいくら増えたと言えど、75キロまでもいかなかった。

思わず看護師さんに『体重計壊れてるかもしれないので、変えてもらえませんか?』と。

看護師さんも『確かにそれは増えすぎですね』と新たなる体重計を持ってきてくれて再計測。

……79キロ。

どうやら本当のようだ。


抗がん剤の副作用で食欲不振や体重の減少がある。それに反して体重が増えるのは違和感があった。ただ、輸液、抗がん剤、輸血、抗生物質の点滴量を見ると多い時は計3リットルほどになるらしい。

加えて、3日目くらいからは尿の排出量もあまり多くなかった。そう思うとプロレスラーみたいなパンパンの上半身になるのも納得は出来る。


先生に相談するとやっと利尿剤を投与してくれた。

『待っていました!』と言わんばかりに体が反応し、トイレに行けば出るわ出るわ。

トイレに行く度に、上半身がスポンジのように絞られてる気がする。

これも『スポンジ・ボブ』の本領発揮である✨


この日は腹痛はあまりないが胃もたれ継続。

飲むヨーグルトが体に入ると少ししてから上腹部が痛くなるようだ。腸が過敏になっているのだろうか…。

5日もすると、治療の順番が見えてきた。
抗生物質(2時間)→吐気止(30分)→抗がん剤(30分)→ちょっと休憩して→輸血(1時間)→輸血(血小板)(1時間)→就寝前に抗生物質(1時間)。
こりゃ大変だ。

この日は2時30分まで寝れずに、人生初の睡眠薬服用。
20分もすると、ここまで眠れなかったのが嘘のように睡魔が…。
『ドラマだったら、この後犯人に殺されるやつだ…。』と非現実的な夢を見ながら眠りにつくのであった。

続く…。