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Tomorrow the World

明日は世界を・・・

約1年振りの更新・・

「狩猟民族の欧米ドライバーに農耕民族である日本人ドライバーは潰し合いの勝負では勝てない」

この言葉は古くから世界選手権等でメカニックを務め、日本国内でもそれなりに実績を残してきた既に70歳近い自身の第二の師匠と云える方がある日呟いた言葉。

意見したい気持ちもあったが、己の過去に於ける実績等を考慮したら意見など出来なかった。

残念ながら日本は元来「自分が自信を持つ事」を許されないという文化が垣間見えてくる(勝って兜の緒を締めよ)とか(脳ある鷹は爪を隠す)など、小さな成功体験に満足する事を認めず失敗を非難し向上心を煽るスタイルが少なからず現在も万延していたりする。

これからは話をカートレーシングに絡めるとする、イタリアPCRチームのメカとして参戦していた時代に溯るが当時PCRチームに所属しエースとして活躍していたジャンカルロ・フィジケラや私もメインでメカ務めさせて頂いたピエトロ・アントネリ及びマイケル・シンプソン、彼等は常に過剰とも云える自信に満ち溢れていた。  ※ここで彼等はワークスだし・経験豊富だし・お金持ちだし・・と、直ぐに考えてしまう方は残念ながら勝負の世界には向いていない。

彼等は根っからの狩人である事は否定しない、決してレース当日に弱みがあったとしても常に明るく前向きに考え策を練る、カートの細かなセッティングミスでさえ彼等は自らの自信と誇りで克服し攻め続け、基本性能さえ凌駕してしまう底力があった。 狩る事に集中し、又 トップに立てば「俺が一番速いのだから当然だ」と、自分自身を鼓舞し焦る事なく突き進もうとする。

貪欲過ぎる事が否では無い。

さて・・日本人にも大きな武器がある、時間を惜しまず努力し技量及び技術精度を極める事の精神力とチームワークで挑む競技に於いての優秀さは世界屈指のレベル、残念な事にカートレーシング界では四輪や二輪の様に日本メーカーがワークス体制を敷き独自で欧米の選手権へ年間を通して戦いを挑んだ記録は無い。  カートに関しては主要国であるイタリア内のメーカーに完全依存の状況が長く続く、悪い例えだが日本人ドライバーはメーカー側には良いお客さんでレースと成れば狩人達の格好の餌食と成ってしまう。 但し過去には国内でも優秀だったカートドライバーが独自に挑み欧州のドライバー達を驚愕させた選手権もあった。


日本人が持つ独自の強みをカートレーシング界では未だ十分に発揮出来ていない現状がある。


続く。