結論は、良い作品だし、面白い作品だけど、セリフが決まっていないという印象を受けました。なんか、タイトルにもある天気は天の気分とセリフを入れるのは良いのですが、説教くさくて押し付けがましい感じがして、その後に考える余地を与えてくれない感じました。疑問がかなり生まれて、それがアニメの世界に入るのを邪魔している感じがしました。(最初に出て来るときはあまり感じなかったけれど。)深海誠監督が賛否両論ある映画と言いましたが、その通りだと思います。
でも、初めて雨から晴れになった所とかは、鳥肌がでるくらい感動したし、泣けました。映像と音楽と一部の声優は素晴らしかったです。
ただ、天気のことをやるなら、今の異常気象のに対して取り組んでいる事も、書く必要あったと思います。地球の歴史を考えたら、東京は海に沈んでいた事もあったでは、メッセージ性としてどうなのと感じます。そこでの、議論もないし、ただ考えを押し付けるだけでは、メッセージ性に付いてけません。最近になって、日差しがかなり強くなっていると、感じる人は沢山いるし、異常気象により人が住めなくなる環境になる可能性を感じる人は沢山いると思います。その中での、セリフが丁寧に語られていないので、最後のセリフも決まりきれてないように感じました。言い方を変えたり、少し前でセリフで説明してたら、こう感じなかったと思います。メッセージ性でも、自分は自分の考えと違くても、ある程度受け入れるのですが、メッセージ性が、少し硬く感じました。
ただ、ずっと観れる面白さはあるし、面白い作品であると思います。もう少し、メッセージを絞って、丁寧にメッセージを入れるか、逆にメッセージ性を薄くして考える余地を与えて欲しかったです。
ただ、見る価値がある作品であるのは変わりないです。
それに、東京の描写は、素晴らしかったです。東京を、こんなに神々しく描写できるのは流石に新海誠監督です。