FIPと診断されて、今日で2週間以上が過ぎた。

ボクちゃんは元気です。元気と言う言葉が正しいかはわからないけど、たぶん、投薬がうまくいっているのだと思う。


続きを書こうと思いながらも、なんとなく書きにくく書けずにいた。でも、やっぱり、書かないと記録にはならないと思う。

FIPと診断されてから、ボクちゃんのブリーダーさんにメールをしていた。

忙しくされている方なので、早いレスは期待していなかったが、翌日にメールが届いた。


メールの内容は

①コロナウィルスの検査は2年前にしたのが最後で、 最近はしていなかった。

②ボクちゃんのパパ猫を迎えた時の抗体値が2000と非常に高い数値で心配になり、再度検査をした結果、 抗体値が400、その後200まで下がったので、一過性の腸コロナウィルスだと判断した。

③獣医師から、FIPウィルスと猫腸コロナウィルスは同じものではなく、 なんらかの原因でコロナウィルスが変体してFIPになると説明を受け、 その後FIPのことはあまり考えていなかったこと。

④出張で不在になりがちだが、ボクちゃんの世話で負担が大きいようだったら、世話をさせていただくことも可能なので、よろしければご一考くださいと。


ショックだった。

と同時に、どうしてすぐに抗体検査をしなかったのだろうと自分を責めた。

ボクちゃんは、ショーに出して、繁殖させる目的で譲渡してもらっていたが、FIPを調べていって、発症はストレスが起因するという記述が、自分を責めた。ショーがストレスだったのだろうか。

でも、もし、コロナの抗体数値を知っていても200程度であれば、あまり気にせずにショーに連れて行ってたのかもしれない。FIPについて、なんとなくは知っていたけど、詳しくはなかったのだから。

我が家にはもう1頭先住の猫がいる。ボクちゃんを迎える前に血液検査をしているし、両親はコロナウィルス100以下の交配だった。病院で、FIPが他の子に移るのではないかと心配して相談したが、FIPウィルス自体は水平感染はしない、垂直感染のみと言われているとの回答だった。

コロナウィルスは出身のキャッテリーで感染していたのではないかと言われた。しかし、コロナウィルス=FIPではないし、FIP自体がよく分からない病気なので、ブリーダーさんだけを一方的に責めることは出来ないだろう。

調べてみて、通常の家猫でもコロナウィルスはよくある話だし、多頭飼いでは50-80%がほとんどがキャリア、もしくは0%であるという記述があった。コロナウィルスを持っていても全ての猫が発症するわけではなく、数%の発症。最悪の状態で飼育されていても10%程度だという。

でも、ウィルスフリーのキャッテリーであれば、コロナウィルスはないのだから、FIPは発症することはなかったのだと思う。

私がショックだったのは「出張で不在になりがちだが、ボクちゃんの世話で負担が大きいようだったら、世話をさせていただくことも可能なので、よろしければご一考ください」と言う言葉だ。

いったい誰がボクちゃんの世話をしてくれるのだろうか?遠く離れたブリーダーさん宅まで移動に数時間かかるようなところにどうやって、ボクちゃんの負担なくして連れていけるのだろうか?あまりにも安易過ぎるのではないだろうか?「遠まわしに返してくれてもいいですよ」という意味なのだろうか?

病気だから返品しますなんて出来ない。ブリーダーさんにしたら商品かもしれないけど、私にとってボクちゃんはもう大切な家族なのだから。

平日は私が病院に連れて行けないので、子供が病院に連れて行ってくれている。

以前の病院は徒歩5分で予約も出来たが、今の病院はそんなに近くない。通院にも時間がかかるし、予約制ではない。病院は朝9時からだが、朝1番の診察を目指してボクちゃんが、待つ時間を少しでも少なくしたいという子供なりの考えのようだ。

実際には、冬休みで友達と遊ぶ都合もあるのかもしれないが。


一番最初の通院時に子供も一緒だったが、獣医は通常の腹膜炎とFIPの説明をしてくれた。

病院の帰りも帰宅してからも「ただの腹膜炎だよね。治るよね?」と聞かれても「違う」とは思えなくて「たぶん、症状からいってFIPだと思うよ」と正直に答えた。

「FIPはどうして治らないの?」の質問にも困った。どう説明すればよいか分からなかった。私は仕事でもプライベートでも、周囲を納得させるように例えるのが上手いとよく言われたが、今回ばかりはお手上げだった。人間の病気で例えて子供が理解出切るものは何があるんだろう。わからなかった。人間の病気の死因NO1はガンだが、早期発見であれば5年生存率も高い。治らない病気、エイズとか膠原病だろうか・・・・

少しでも明るくしようと話をそらそうと「クリスマスだから、ケーキどうしようか?」と言っても、「買い物に行くより、家で様子を見ていよう」が子供の答えだった。


我が家では昨年春に、MIXの猫を亡くしている。かなり高齢だったし、大往生だったと思うが、それが子供が初めて直面した死だった。

高齢で亡くなるのは、子供にも理解することができたのだろう。しかし、まだ子猫のボクちゃんが治らない病気というのはどうしても理解できないようだった。私も頭では理解できるが、心では納得出来ないでいる。


この日の治療は注射2本。飲み薬が処方され、治療費 4500円

病院では熱が39.8℃に上昇していたが、注射と処方された薬が良かったのか、以前よりも元気になって、ずっとケージで寝てばかりだったのが出てくるようになったし、食欲も以前より増したようだった。

獣医も体調が良いような時は、ムリに通院しなくても良いとの指示だったので、翌日は通院はしなかった。

コロナウィルスの抗体検査の結果は12/26(水)か27(木)との話だった。

結果が出るまでの間、25日、26日と通常の腹膜炎の場合の治療として、抗炎剤(?)の注射を処方してもらうために通院した。

注射が良かったのか、12/24に39.9℃だった熱は、日に日に下がり、12/27には39.2℃だった。

12/27(木)コロナウィルスの抗体値の結果が出た。抗体値は200だった。

100未満であれば安全圏とされるようだが、『数値の問題でなく、症状が出ているかどうかだ』と獣医に言われた。ボクちゃんはすでに腹水が見られ、目の濁り、貧血症状、高熱と症状はそろっていた。注射を2本処方された。


お会計を待つ間、お膝で良い子にお座りしているボクちゃん。他の猫ちゃんやワンちゃんの飼い主さんたちに「お利口さんですね」とか「きれいな猫ちゃんですね」と言われた。

お利口さんでなくてもいいから、キレイじゃなくても良いから、ただただ元気でいてくれればそれでいいのにと思った。

悪気はないのだろうけど、「どこか悪いんですか?」と聞く、無神経な人もいた。「悪いから動物病院に来てるんじゃない」と言い返したかったが、「FIP=治らない病気」と診断されたばかりで、そんな気力はなかった。


かなり高い数値でも発病していない猫もいる。末期になると抗体値を上げられないくらいになっているという記述もあった。ボクちゃんは、どうなのだろうか?末期だとは思いたくない。


譲渡していただいたブリーダーさんに連絡した。家の子になってやっと3ヶ月。一緒に産まれた兄弟は元気なのに、どうして、家の子なんだろう。


病院代金:25日、26日、27日 各2500円