新しき年かへりぬれど,白雪(しらゆき)いまだつゆ眺むることなかり。
いつしか御空より舞い降(お)りなむと待ち渡る身の長きは,おほよそ似るものなくのみ覚ゆらる。
睦月初めつ方迎へり,清うあたたけく澄み渡れる碧空すでにあまた過ぎぬれば,
やがて春来(き)やしらむと,日が照(と)るけしき,まいて心細くあはれにこそ思はらるめ。 書き手~fiorimvsicali。
「碧き空 暖けき春 白雪は つゆぞ巡らず 心細しや 詠み手~fiorimvsicali」
(年も改まりましたけれど,雪はまだ一向に眺めることができません。
早く空から舞い降りてほしいと待ち続けるこの身が長く思われますことは,およそ例えるものも無いように感じられます。
一月初めを迎え,一面美しく暖かく澄み渡る碧空が幾日も過ぎてしまったので,すぐにでも春が来てしまうかなと,陽射しが降る様子には,なおさらのこと,もの寂しくしみじみと思われることです。 書き手~fiorimvsicali
「碧い空が今日も続いて暖かい新春の日和が続いていますよ。白いちらちらとした雪は巡ってくることは無いので,心寂しく残念に思われることです。
詠み手fiorimvsicali」)
↑ 写真は, 今日2016年01月15日(金)の夕陽(せきよう)です。