谷川俊太郎さんが亡くなられた。特に好きな詩人というほどではないが、時に巡りあう言葉に慰められてきた。感謝をこめて。

しばらくブログも更新できずにいるうちにパスワードを忘れてしまっていたけれど、これを機に少しずつ復活したいと思う。😆



「未来へ」 (谷川俊太郎)

道端のこのスミレが今日咲くまでに
どれだけの時が必要だったことだろう
この形この香りは計り知れぬ過去から来た
遠く地平へと続くこの道ができるまでに
どれだけのけものが人々が通ったことだろう
足元の土に無数の生と死がうもれている

照りつけるこの太陽がいつか冷え切るまでに
目に見えないどんな力が働くのだろう
私たちもまたその力によって生まれてきた

人は限りないものを知ることはできない
だが人はそれを生きることができる
限りある日々の彼方をみつめて

未だ来ないものを人は待ちながら創っていく
誰もきみに未来を贈ることはできない
何故ならきみが未来だから