固定資産税の計算方法が分かると、他にもいろいろ疑問がわいてくると思います。
一番に浮かぶ疑問は、「価格って、買ってきた金額のこと?」というようなことではないでしょうか。
固定資産税でいうところの価格は、買ってきた金額ではありません。もし買ってきた金額だとすると、先祖代々の土地には固定資産税がかからないことになってしまいます。
実は固定資産税の価格は、「時価」とされています。
でも実際には、時価(いわゆる市場の売買価格)に税率がかかっているわけではありません。本当に時価に税率がかかるとなると、例えばバブルの頃には大変なことになっていたことでしょう。ずっと住んでいた家や土地の価格が、売ってもうけたわけでもないのに、年々固定資産税がべらぼうに上がっていくのです。場合によっては、引っ越したくないのに、引っ越す羽目になるかもしれません。
そのような意味合いもあり、固定資産税の「価格」にはいろいろな調整がされているのです。