兄に家に来るなと言われたので、デイサービスやショートステイの時に、会いに行こうと思い、介護事務所に母の予定を聞きに行った。

 しかし、そこで聞いたのは

「お兄様がヘルパーがおしゃべりばかりだから、来なくていいと言われましたので、今はデイサービスのみになっています。」

実は、このおしゃべりというのは、リハビリの一環でもあるのです。

よくある介護施設での誤嚥性肺炎ですが、それを起こさないためにも、のどを鍛える必要があるのですが、それにはおしゃべりか歌うかなのです。

 ただ、「カラオケ」をやればいいかというと、この場合、率先して歌ってくれる人ばかりではないため、会話が一番手っ取り早いのです。

ヘルパーさんもそれがあるから、お話ししながらお仕事をしてくれているのに、クレームにするとは何てこと!

介護事務所の事務員さんは、決して兄を責めるような言い方はせず、

「人により、とらえかたが違いますし、こういうのは利用者様のご意向を確認しながらしないといけませんし。」

その代わりデイサービスの回数は増えていた。

とりあえず、兄がクレームを言ったことに対しては謝罪し、私自身、介護事務所の方々に感謝していることは伝えてきた。