ついに絶対王者が陥落した。
年齢的にもピークを過ぎていたのは分かっていたが、それでも改めて現実を突きつけられると何とも言えない寂しさが込み上げてくる。
批判噴出した前回の採点。僕の採点ではゴロフキンが4ポイント勝っていた。
紆余曲折を経て実現した今回の試合。再戦までの一年の歳月は28歳の挑戦者カネロに有利に働いたのだろう。足を使ったカウンター狙いから一転、真っ正面での打ち合いを挑み互角に渡り合ったのは見事だったと思う。
それでも素直に新王者を讃えられないのは、どこか守られ過ぎている感じが強いからか。ヒスパニック層から人気があるのは分かるが、幾度かの疑惑の判定しかり、今回のドーピングでの半年間のサスペンドも甘すぎる処分に思えてしかたがない。
もっともゴロフキンも完膚なきまでに打ちのめされたという訳ではない。勝敗は紙一重だったし、中にはGGGの勝利と採点した人もいるだろう。
だが、頭ひとつ抜け出た存在だったゴロフキンがカネロを始めとするミドル級の強豪達と拮抗する存在になったのは確かだ。
そしてそれは周囲が"追い付いた"というよりはゴロフキンが"落ちた"と見るのが正しいと思う。
どんなに偉大なボクサーも絶対に勝てない相手。それが加齢なのだ。
1つの時代が終わった。