偉大なボクサーに敬意を込めて。


レジェンドがついにグローブを吊るした。


全盛期の無敵っぷりを知る者としてはなんとも複雑で、ホッとしたのと、もっと早く引退してほしかったと言うのが偽らざる気持ちでもある。



別に「老醜を晒すな」とか「過去の栄光に傷をつけるな」なんて言う気はさらさらない。



サッカーの三浦カズ選手のように周囲に何を言われようが自分の好きなことを貫いている人はそれだけで尊敬できる。加齢による衰えと闘わなきゃいけないのが、どれだけ大変かも分かっているつもりだ。



でもボクシングは他のスポーツと違う。ダメージを受ける。いくら好きだからといって試合数を重ねるほど、長くリングに上がり続けるほど、身体に、脳に、パンチによるダメージが蓄積してしまう。



史上最高の身体能力と謳われた男がパンチドランカーになってしまっては悲しすぎる。



思えば圧倒的実力ゆえのライバル不在でビッグマッチには縁がなかった。毎週、楽しみに見ていたWOWOWのエキサイトマッチでも、ロイ・ジョーンズの試合が生中継されたのはヘビー級に挑戦したジョン・ルイス戦だけだったと記憶している。



体格的にはスーパーミドルくらいがベストウェイトだったのにヘビー級に挑戦したのも、午前中にバスケの試合に出場して(NBAの下部リーグ)からリングに上がったのも、ロマチェンコも真似した、自らコーナーに詰まり「逃げないから撃ってこいよ!」って相手を挑発したのも、その他リングで魅せた数々のパフォーマンスも、すべては他に強さを証明する手段がなかったからだ。


不本意なプロ初黒星(ダウン後の加撃で反則負け)を喫したグリフィンとの再戦での怒りの1R秒殺リベンジ。本気になったら誰も勝てないだろうって思わせる凄みがあった。はたしてロイ・ジョーンズが本当のガチで闘ったのは何試合あったのだろう?そんな疑問さえ抱いてしまう。


それくらい全盛期は図抜けていた。パウンドフォーパウンド最強ってのはロイ・ジョーンズの為にある言葉だった。オールタイムベストと言っても過言はない。



ロイ・ジョーンズJr

貴方の超人的なファイトをリアルタイムで堪能できたのはボクシングファンとしてこの上ない至福でした。

本当に感謝と尊敬が尽きません。

ありがとうございました。そしてお疲れさまでした。

どうか、ゆっくり休んでください。




これがロイ・ジョーンズだ❗