(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー
桑原朱美です。

今日のテーマは
「【講座の感想】<相手の間違いに気づかせたい>という意識で話を聞いていた...」です。

 

 保健室コーチングアドバンスコース第6講では、第5講での「言語生成理論」と「脳科学傾聴理論」を受けて、実践的な確認質問についてのトレーニングを行いました。

 

 確認質問を質問スキルだと考えてしまうと、それによって「気づかせたい」「ビリーフを変えたい」というズレた目的を持ってしまうことがあります。

 

 保健室コーチングは、相手を助けることや相手の問題を解決することではなく、自分が抱える問題を通して、自分の問題を解決できる思考法やチャレンジ力を育てることを大切としています。

 

 その大切なことを、しっかりと受け取ってくださったK先生の感想をご紹介します。

 

 

今回はあらためて、相手の話を聴いている時の自分の意識について考えた。実際聴いている時は自覚はしていないが、振り返ってみると2つの状況があることに気付いた。

1.「相手を変えたい」「相手の間違いに気づかせたい」という意識で話を聞いていた
 保健室に来た子どもが、 「やる気になって教室に戻っていく」「 今の状況を反省をし、 納得して教室へ戻る」 ということを期待して確認質問を している時がある。
 私の中に 保健室の機能として 子どもの悩みを解決することが役割と思っているところがあり、子どもの問題を解決しようと先を急ぐ 傾向があることに気付いた。 子ども自身に気づきを促そうとするために質問をしてしまっていた。 
 その質問の裏には、「あなたのその考え方が 良くないんだよ」ということを 分からせたいという気持ちがあったと思う。

2.「優しい先生でいたい」という感情が出ることがある
 話を聞きながら、感情を察したり、 思いを受け取ってしまうことも多く、確認質問につながらないこともある。 一方で 確認質問をしようと、言葉と表現を意識して聞いていると 淡々と話を聞くので、「冷たい人と思われないか」と思ってしまうこともあり、子どもとの 関係が悪くなるのではないかと心配してしまうこともある。しかし、(第6講を受けて)話を聞くことにより 相手をより理解することができ、 相手自身も 自分の思考の整理ができることで、自分の力で問題解決につながる方向に行くことができれば、関係性は 良いものになると思うことができた。

 自分では、脳科学傾聴について これまで意識して取り組んできたつもりでいた。 自分なりに 子どもの話を より具体的に聞けるようになってきたと思っていた。
 しかし、今回、あらためて 確認質問 は相手を理解するため、 相手の思考を整理するためであり、 わからせるのではなく、 だだだだ 相手を知りたいと 純粋に相手の中にある 情報を 知ることが大切だと分かった。
 それが、相手を信じ、相手の可能性を信じることだと思った。

 また、確認質問する時に 相手が安心して話せる関係性を保つことが大切ということを、 これまであまり意識をしてこなかった。 ついつい私の知りたいこと聞きたいことを優先し、承諾を取ったり、 相手を承認しながら質問したりすることをしていなかったように思う。私の問いに、「えっ?」という反応
をする人がいるので、関係性を大切にした言葉掛けも意識していきたい。