(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー
桑原朱美です。

今日のテーマは
「【講座の感想】何のために自分が相手と向き合っているのか、こちら側のスタンスが大切」です。

 

保健室コーチングアドバンスコース第5講の感想その4です。

 

5講で伝えたかった、まさにその本質をとらえた感想に、とてもうれしくなりました。保健室コーチングのキモは「脳科学傾聴」と言ってもよいくらい、多くの大切な脳科学の概念をすべて含んでいるのです。

 

感想を書いてくださったのは、長年、保健室コーチングを学び続けてくださっているY先生。

感想の中にある「どこにどのような質問をいれるかは、相手との関係性や話の流れや、相手の反応・表情全てを観察していく中で、自分の中で「ここだ」と思うポイントが見えてくることがあります。」という一文は、いかにY先生が、相談者とのかかわりの中で実際に、脳科学傾聴を丁寧に実践されてきたからこその言葉。

 

ただ聴けばよいというものでもなく、うなづきや繰り返しをすればよいというスキルの部分ではありません。

 

言語の成り立ち、言語の不明確さ、ビリーフ、イメージに影響される脳の仕組み、焦点化の原則、空白の原則・・・

 

様々なことが理解され、実際に現場でコツコツと実践されているからこそ、学びは深まり理解が深まり、洞察力が高まります。

 

脳科学傾聴は、どんなワークを使おうが、常に必ず必要です。

アドバンスコースは、本質をとらえるかかわりのための大切なことをたくさん学び、人間理解を深めていきます。

 

今回第5講の「脳科学傾聴」について
現場での自分自身の在り方を見つめ直すことができました。

未来の姿や希望に関する質問をしても「わからない」という生徒も数名おり
講座内のスライドにあった、最初の段階でとどまっている状態です。

さて、どうしたものか?と何とかしようとしている自分がいました。

なんとかしようとしていたのは、「学校というチームで動く以上、そこに合わせていくことが必要である」という自分の価値観の影響です。

チームで動くためには、それぞれが専門性を発揮しながら、ゴールやステップも共有しながら進めていくことが大切だと思いますが、実際現場ではそれが十分にできない中で「自分が合わせる」ことをしていました。

結果や答え、成果を求める先生方に合わせ、私も何か良い成果を出そうという意識にながされていたように思います。

そして今回のお話を聴く中で、子どもたちがどこでひっかかっているのかという分析が足りなかったことに気づきました。
あのように、ステップ(段階)で考えるということがとてもわかりやすかったです。
ついついそこを飛ばして、「未来へ向かわせよう」としてしまうこともよくありました。

コーチングの思考として、いきなり未来の姿を相手に求め、それが出てこないことに行き詰まりを感じていたと思います。
もう少し細かく刻んで、どのようにアプローチをしていくかを、今までの情報を分析しながら対応してみます。

確認質問も、はじめの状況確認には使いやすいのですが、ある程度会話が進んでいく中での確認質問は、「タイミング」が必要なようにも感じています。
どこにどのような質問をいれるかは、相手との関係性や話の流れや、相手の反応・表情全てを観察していく中で、自分の中で「ここだ」と思うポイントが見えてくることがあります。

「確認質問をすること」ではなく、「相手を理解すること」にフォーカスしている時は、そのポイントを感覚的に感じることができます。
何のために自分が相手と向き合っているのか、こちら側のスタンスが大切であることを、こうして書き綴っていく中で再確認できました。
相手に寄り添うこととは、こういうことなのかなと改めて考えているところです。

今回も気づきのための時間をたくさんいただきました。