(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー
桑原朱美です。

今日のテーマは
「【講座感想】合格したことがゴールになり目的を見いだせない生徒への対応で・・・」です。

 

セルフアクセプトコース3講の感想をいただきました。

3講では、変性自我とセンターセルフの関係をニューロロジカルレベルの視点から整理しました。そして、自己承認の大切さについてもお伝えしました。

 

ベテラン養護教諭のM先生の感想をご紹介します。
自己理解と自己受容を学ぶコースですが、自分への気づきは即、生徒対応にも応用できます。(というか、自己理解こそが他社理解の近道です)

 

A・B日程のアーカイブ視聴しました。
忘れていることの再確認、新しい気づき、理解が深まる等々…。
重要だと思うところを繰り返し聞くことができ、アーカイブありがたいです。
学んだこと、日々の生活で気づくこと、考えることがたくさんあります。

先日、頭痛を訴えて保健室に来室した1年生の男子生徒。
身体の具合もよくないけど、心の方が…。
話を聞くと、高校に入学したものの、この学校を選んだのは親や祖父母から言われ、自分も何となくいいかなと思ったから。合格したことがゴールでその後の目的を見いだせないでいる。

マスク越しに見える表情は暗く、それでも誠実さを感じられる生徒です。
『母親が干渉し過ぎで嫌だ。例えば、課題をやるやらないは自分で決める。たとえやらないで先生に怒られてもそれは自分の責任なのに…。』
母親との距離感でも葛藤があるようです。

しばらくそんな話を聞いてから、
「自分のことをよく客観視できているし、状況をよく把握しているね」と言ったら、「僕、けっこう国語の長文得意なんです。」と答えてくれました。

それから将来なりたい職業、大学に進学したら友達とたくさん遊びたい等、たくさんのことを話し始めました。あっという間に授業終了のチャイムが…。

「たくさん話してくれたね。今、体調はどんな感じ?」と聞いてみると、笑みがこぼれて、「少し気持ちが軽くなりました。」その日は、母親に迎えに来てもらい早退しました。

この生徒との対応で私が心掛けたことは、「評価と承認」「ニューロロジカルレベル」等、第3講で学んだこと、保健室コーチングで学んだこと。

保健室コーチングを学ぶ前は、目の前にいる生徒の悩みを自分がどう解決したらいいかというところに意識が向いていました。なだめてみたり、自分で考えた解決策を提案してみたり、表面を整えることばかり考えていました。
 
今は、生徒が来室した時、生徒自身が気づくためにはどうしたらいいか。どのような質問をしたらいいか。生徒自身がどのように捉えているか。というようなことを考えながら対応しています。

 先ずは自己理解。学びを続けていきます。

第3講で特に心に残ったこと
① ニューロロジカルレベル
・行動や能力レベルのことだけで褒められたら、それをひたすら守ろうとする。 これが生きづらさの一つ。これ、自分にも、生徒にもるある。
・「○○ができないから私はダメだ」行動でつまずいたら、行動でどうやったらいいかなと考える。
・人との比較からできた自信は一番もろい。

②クレヨンしんちゃんのセリフ
・この捉え方大事だなぁ。先ずは自分で実践してみよう。
 姫先生、クレヨンしんちゃんにとっても似ていました。

③ 心配しているということは、そうなることを期待している。
・えーっ!どういうこと?もう少し、このことについて理解したい。

④ 反省は10秒。後悔や懺悔とは違う。
 どうやったらできるのかを考え、気づきを次に活かす。
・学んだ私たちが、次の世代に伝えていくことが大切。

⑤「自分が発信源」
この意味を、ニューロロジカルレベルの図を見ながら説明を聞いたことで、以前より深い理解に繋がりました。