第800回 昴(スバル)
-真言とはすなわちこれ声なりー
歌手・谷村新司が「昴」をリリースしてから30年。この節目のイベントはBSジャパン放送「谷村新司 ココロの巡礼」(18日午後8時~)。
高野山でコンサートを開いた際に「真言とはすなわちこれ声なり」という空海の言葉に出会い、「音に携わる者として腑(ふ)に落ちた」と谷村は話している。
インドをはじめ、仏教国を旅し、日本に戻り、和歌山県の熊野速玉大社のステージで「昴」を歌うまで・・・。旅を終えて「これが自分の生き方だと今まで思っていたものを空にして、そうじゃない生き方も全部受け入れる。それがたぶん『心の命ずるままに』という歌詞の本当の意味だと感じた。『昴』の本当の意味が少しずつ見えてくる旅でした」、といった内容。
プレアデス星団の中国名ー昴。この歌詞は谷村が引っ越しの荷作りをしていた時、がふと「さらば昴よ」というフレーズが浮かんできて出来ていった曲、だそうだが、
高村光太郎の「道程」的な感じ?、いや特攻で散った隊員を歌った歌だ、若い星(恒星)の集まりがいずれ爆発し砕けちるといった宿命を歌った歌だ、など諸説があったが、作詞した谷村は、より哲学的に「物を中心に据えた価値観に別れを告げる」という意味だった、と明らかにしている。
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昴(スバル)
作詞/作曲 谷村新司
1980年(昭和55年)
目を閉じて何も見えず
哀しくて目を開ければ
荒野に向かう道より
他に見えるものはなし
ああ 砕け散る 宿命の星たちよ
せめて密やかに この身を照らせよ
我は行く 蒼白き頬のままで
我は行く さらば昴よ
呼吸をすれば胸の中
凩は吠き続ける
されど我が胸は熱く
夢を追い続けるなり
ああ さんざめく 名もなき星たちよ
せめて鮮やかに その身を終われよ
我も行く 心の命ずるままに
我も行く さらば昴よ
ああ いつの日か 誰かがこの道を
ああ いつの日か 誰かがこの道を
我は行く 蒼白き頬のままで
我は行く さらば昴よ
我は行く さらば昴よ
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