*今日のお話は 相撲 。お相撲に全く興味のない方には全く面白くないと思います。本文は飛ばしてこの下の音楽頁第一集
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でお楽しみください。
お粗末
横綱朝青龍
が昨日モンゴルから帰ってきた。マスコミはこの横綱を叩いていさえすれば視聴率は上がり、新聞は売れる、というわけで、「ガッツ・ポーズ問題
」で成田待ちうけを図ったりしていたが、時あたかも尾車部屋の十両・若麒麟(25歳)が大麻取締法違反
(共同所持
)容疑の現行犯で逮捕、引退届
を出す騒ぎ
となりガッツポーズ事件どころではない衝撃
が角界を走っている。
どうする相撲協会
大麻取締法違反事件、忘れてならないのが同じ容疑で逮捕(起訴猶予)され、協会から解雇された若ノ鵬(ロシア)に対する解決方法だ。
![]() 武蔵川理事長 |
相撲協会は、「解雇」と発表、若ノ鵬がこれを不服として地位保全の裁判を起こすや、これの取り下げと引き換えに、養老金という名の退職金520万円余を支払っている。理由は「現行規定では本人から請求があったら拒否できないため、支払った」由。ならば今回も若ノ鵬にも払うことになるわけだ。民間企業の賞罰規定に照らすまでもなく杜撰(ずさん)極まりない財団法人相撲協会の実態だ。 |
嗚呼
全体、相撲をして国技、と祀り上げられたのはいつの頃からのことだろうか。明治初期には、東京相撲の力士に「裸体禁止令」が出され、罰金・鞭打ちの刑にされていたり、相撲禁止令を発する機運まであったこと、また、京都・大阪・東京など、いわゆる浪人集団が食えなくて相撲興行を打ったりしていた時代には 決して、今のような国技といわれるような位置になかったことは明らかである。
賜杯
相撲協会に財団法人認可が下りたのは1925年(大正14年)12月9日。のちの昭和天皇が摂政皇太子であった折、相撲をご覧になり奨励金が下賜された。これを基に「摂政宮賜杯」(現在の天皇賜杯)を作ることになる」。だが国技どころか一介の興業師に過ぎない任意団体「東京大角力協会」が菊のご紋入りの優勝杯を勝手に使えるはずがない、ということから、政治的に動いて財団法人認可を受けた、とされている。
| 名称が現在の財団法人日本相撲協会となったのは1966年に至ってからのことである。もちろん、地方興行の勧進元はその筋の関係者が平然となっていた時代であったことも忘れてはならない事象ではある。 故に、この頃、まだ、品格云々などということばは求められてもいない。その前後には第2代理事長 出羽海秀光がその一族経営にかかる相撲茶屋で不明朗な経理処理を行っている、など、胴元のうまみが国会で問題になり有名な割腹自殺未遂を起こしたり、年寄り株を数億円で売買したり、これを担保に金を借りたりというヤクザまがいの動きが明るみに出て社会的に糾弾されるようになっていく。 |
![]() 賜杯 |
横綱審議会
更にこの時期、協会では、多くの横綱を作り、のちにプロレスの力道山のもとに走った東富士、照國、羽黒山の3横綱が途中休場する騒ぎが起こり、場所中にも関わらず協会は「2場所連続休場、負け越しの場合は横綱から大関に転落」と決定、発表する。が元々横綱を濫造した協会こそいいいかげんだと社会的反発を買い、恥ずかしながら この決定を取り消してしまう。
そこで、今後は、横綱免許の家元である吉田司家からその資格を剥奪、相撲に造詣が深い、とされる有識者によって横綱を推薦してもらおうということとなり、1950年4月21日に横綱審議委員会を発足、ここから、段々と横綱推挙の制度が固まってきた。
お仕事
横綱推挙基準なるものが このあたりで登場してくる。曰く、1、品格、力量が抜群であること 2、大関で二場所連続優勝に準ずる好成績を上げた力士を推薦することができる 場所連続優勝した力士を推薦することを原則とするで、いずれも出席委員の3分の2以上の多数決によって決議するとの内規ができたわけだ。推挙者は、相撲協会理事長ただ一人。
委員長
初期の頃の横審の委員長は、船橋聖一、ドイツ文学者で洒脱な高橋義孝教授、石井光次郎などが審議委員長をつとめ、衆院議員ながら実はその筋にも威光をもっていた平井義一などといううるさ型も委員長に就任している。
最近は、さまがわりしてNHK、毎日新聞、日経新聞などマスコミ関係者が委員長の座を占めるのが慣例化しているようだ。ついでだから現在の委員を列記しておくと、 共立女子学園理事 石橋義夫 元JR西日本取締役相談役 井手正敬 脚本家、小説家 内館 牧子 読売新聞グループ本社社長 内山 斉 中日新聞社社長 大島寅夫 毎日新聞社会長 北村正任 歌舞伎役者 六代目澤村田之助 日本経済新聞社相談役 鶴田卓彦 作曲家 船村 徹 元日本弁護士連合会副会長 松家里明 千葉大学大学院医学薬学府長 守屋秀繁 映画監督 山田洋次の各氏が任期2年、現在の委員である。 |
![]() 詩(ことば)と化した魂と思索―内面の探究 高橋義孝元横審委員長 九大独文学研究室掲示の絵 |
横審で決められること
ここではっきりしているのは、横審のメンバーの職責は、あくまでも「横綱推薦」のみにある、ということだ。理事長が横綱昇進について諮問する。横審は諮問を受けて審議し、出席委員の3分の2以上の賛成があれば横綱推薦を理事長に答申する。理事長は答申を受けて臨時理事会を招集 決議し、正式に昇進を決定する。
これだけであって、品も何も有らばこそ、「横綱朝青龍を徹底批判」視、更にこれを小説にして売る、などの品格のない所業をする、などはもってのほかのことなのである。
品格
真の人格者、品格あるものはおよそ、品格論、悪口をマスコミに向かってとうとうとブチチ上げるなどの下劣な言動はしないものなのである。更に、品格、という問題だが、さる宮様がテニスでガッツポーズをする、国民はこれをほほえましく受け止めることはあっても品がない、などとは思わない。されば土俵上でガッツポーズをすると品がない、などというのは、威厳、品格の持つ意味を教条的にを履き違えた、品も教養もないものがこそ思いつける発想にほかならない。
朝青龍のガッツポーズ
26日の新聞では「青龍に高い評価相次ぐ 横綱審議委員会」という見出しが躍った。
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「大相撲の横綱審議委員会(横審)が26日、東京・両国国技館で開かれ、初場所で5場所ぶりの優勝をした横綱朝青龍について、海老沢勝二委員長は「よくやったという高い評価が相次いだ」と話し、横審の総意として朝青龍の復活をたたえた。無用な駄目押しなど、問題視されかねない振る舞いについて「朝青龍の魅力」と容認する意見も一部で出たという。」(共同) が、あの涙のガッツポーズ、喜びの表現を問題視する小心者がいた。当日は内館牧子女史は欠席していたのだが・・・。 |
「ここで、理事長としても、これに対し、厳重に注意する、と約束、即刻、武蔵川理事長はと伊勢ノ海事業部長(元関脇藤ノ川)が10分間にわり高砂親方に注意。しかも理事長は「厳重にやってくれと、厳しく言った。今後こういうことがあったら大変なことになる」と話した、としている。
これを受けた高砂親方は「朝青龍には力士として、横綱としてもう少し厳しく自覚をもたせないといけない。わたし自身にも甘さがあった」と殊勝な反省の言を述べている。〔共同〕
また、別の新聞では”朝青龍と高砂親方に厳しく対応 理事長、今後は処分も検討”
日本相撲協会の武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は28日、初場所で復活優勝を果たしたものの品格を欠く言動が目立つ横綱朝青龍に対し、「今後は処分の検討を含めて厳しい姿勢で臨む」意向を示した。
とある。ガッツポーズ一つで、これだけのことを言い切ったのだから、今回の若の鵬事件での協会役員全員は解雇となるのか、どの程度、自分たちを厳しく律するのか、ぜひ、みたいところだ。
無意味な再発防止委員会
尚、協会では大麻事件のほかに、陰湿な時津風邪部屋によるリンチ殺人事件
もあった。これにより、有識者を含む「再発防止検討委員会」を発足させた。
委員は、協会からは伊勢ノ海、友綱、秀ノ山、中村、桐山、松ケ根、千賀ノ浦、井筒の8親方、
有識者、なる外部からは大西祥平(慶應義塾大学スポーツ医学研究センター副所長)、塔尾武夫(日本相撲連盟副会長)、さる大物プロデューサーがいみじくも指摘した「部屋の中で帽子をかぶっていて品格を論じる謙虚のケの字も感じさせない漫画家の やくみつる、山口弘典(日本プロスポーツ協会副会長)、山本浩(日本放送協会解説委員)で構成されている、が、こうしたいい加減な制度で相撲協会の体質は治るはずもない。
How to
こうした問題を解決するには、迫力とスピード感あふれる近代的スポーツであると同時に(日本相撲連盟)神事を司る”国技”などというまやかしの存在から相撲が脱却、主たる事業は、本場所・巡業の興行という事実に則り、力士をたこ部屋のような部屋住みにし、でしごき、かわいが旧態依然の制度から脱却、野球のように強化合宿などはあっても、自由性、自主性の保たれた世界に共通する切磋琢磨の世界に昇華させ、協会も一部の親分ならぬ親方たちがいい思いをする場ではなく、ガラス張りの財団としていくことを第一歩として踏み出す時が今なのである。
横綱審議会新委員長
| また、横審の新委員長が、日本経済新聞社元社長の鶴田卓彦委員に決まった、という点についても少しく驚いている。何となれば、あの事件はいったいどうなったのか、と思ったからだ。 字数に限りがあるので、事件に関するURLを入れておくので興味のある向きは参見されたい 1、鶴田卓彦氏への「内部告発」 2,〈許されざる重大問題〉 (以上【スクープ】新聞協会賞受賞のエリート部長が叛乱 ドキュメント日経新聞「社長解任」クーデター 証拠文書を公開) |
![]() 鶴田卓彦 |
あとがき
こんにちは。優勝23回めというすばらしい事を成し遂げたのに、ガッツポーズのバッシングには残念でなりません。でも、あの初場所での復活優勝の感動は忘れません。これからも応援し続けます!
本当にコンビニ行ったら、全新聞の一面がガッツポーズで、もっと違う写真も見たかったです。
品格という言葉が実態や実質を論議しようともせず、全く一人歩きしてますね!!
もうこの際、ルールとして明文化しちゃえばいいのです。
神の儀式というなら、横綱こそが荒ぶる神!日本の神話って、やんちゃな神様が結構いますよね、朝青龍は、まさに神の生まれ変わりだと思います。
勝負に勝って嬉しくてガッツポーズする事の何が悪いんでしょう?やる事やって自分の故郷に帰るのがなんで悪いんでしょう?意味がわかりません。
勝利者インタビューで声を詰まらせている横綱は本当にカッコ良かったと思いました。
応援してる人はたくさんいますよ。
■騒ぐ人間に怒り心頭
優勝の喜びを素直に表現しない人を見ると、もの凄くシラケます。 厳しい勝負の世界に生きてる人が、勝って喜びを爆発させるのは当然だし見る方も熱くなります。これからも朝青龍と一緒にガッツポーズしたい !(b^ー°)
以上は、ファンが横綱に寄せた沢山の書き込みの転載である。万言よりも重いし価値があることばではないか。
関連:歴史からみた相撲
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NPO法人和の学校
「日本社会における相撲の変容」―文化史としての日本相撲史―
国際相撲連盟
日本相撲協会
日本相撲連盟
日本体育協会
風見明『相撲、国技となる』大修館書店
神宮司庁『古事類苑 武技部』吉川弘文館
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