小沢さんは、最も自民党的自民党時代の自民党で育ち幹事長をしただけに、公の前の政治家の挙動が酒が樽にしみこんでいる様に身についてしまっているので質疑において、予想通り、君子然。後輩といえど総理に対する質問時に使用する言葉も礼を失しない範囲での対応、子どもたちにも見せられる代議士としての美しい日本語を崩さず討論を続けた。
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片や麻生総理は、言質をとって何点、救われがたい、というか、いつまでも自民党青年将校としてのにおいのまま。 普通、総理に就任すると、数か月で自然と周りの反応も変わり、総理としての貫禄がにじみ出て来る。 内閣の各大臣も、総理に対しては、特別の感情と配慮を持って職責にあたるのだが、こ人の |
場合は、いつまでも、太郎ちゃん、のまま終ってしまうのではないだろうか、と思いつつ討論を聞いた。
内容は昨日、本欄に書いた予想通り。子どものために夜の夜中ま賃仕事をしている母子家庭も多い。教育手当、リストラ、貸し渋り対策、後期高齢者、医療、年金問題はどう解決するか、という国民の側が聞きたい生活直結の具体的政(まつりごと)質疑は全くなし。
1、解散総選挙の時期
2、二次補正予算何故出せないのか、
3、首相のお話があまりにもころころと変わりすぎる、から始まった失言問題
に絞られ。45分この3つの同道巡りだけで終った。
王言如絲 其出如綸 言号令如汗 汗出而不反者也
後半、小沢さんは『*綸言汗の如し』の格言を引きつつ後輩、麻生さんの失言をとがめた。首相はこの質問は必ず来る、と想定問答に答えるがごとく、「忠告いただき、ありがとうございます」の回答のみ。
終ってからの総理感想会見では自画自賛だったが、空虚な雰囲気はぬぐいようもなかった。各党の談話では、「私の口からはなんともいえない、ま、ほっとしました」、という北川さん(公明)の言が衒いなき正直な総括だったろう。
参:*綸言汗の如し
皇帝が一旦発した言葉は取り消したり訂正することができないという中国の格言。
「綸言」出典は「礼記」緇衣篇(孔子)。「汗の如し(如汗)」出典は漢書「劉向伝」
小沢発言では「要職に就くことを承諾した上は自由な発言が出来ないと思い定めよ」、
との忠言として援用された 。
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土曜日の音楽 JetStream Kenny G 里の秋 「花」石嶺聡子
