1.気仙沼湾横断橋

 

東北最大の斜張橋、支間長360mの気仙沼湾横断橋(愛称:かなえおおはし)が2021年3月に開通しました。

基本、海沿いを走らない三陸道のハイライトと言ってもよいのではないでしょうか?

 

 

桁下高は32mと津波と大型船に対応した高さとなっています。

 

 

橋の下には巨大な防潮堤・・・

 

 

街からも、海からも、道路からも、気仙沼のランドマークとして輝いてほしいです。

 

 

「気仙沼湾横断橋」ってなんとなく言いにくいし、覚えにくい気がしますが・・・

 

 

2. 気仙沼湾でSUP

 

巨大な防潮堤に囲まれた鶴ヶ浦からSUPを漕ぎだします。

地元の漁師の方に声をかけて、九十九鳴浜と気仙沼大島大橋を目指します。

 

 

3.11で映像的に最もショックだったのが、ゴジラで出てくるような光景になった気仙沼湾でした。

この海域は、東日本大震災で火の海になったところです。

3月11日の午後5時半すぎ、あの巨大津波によって気仙沼港口にある漁師用燃料タンク22基が流され火が付き、それが漂着物に次々と延焼しながら町の民家や大島の森林にまで広がっていったのです。

 

 

タンクにはアンカーがなくきっちりと地盤に固定されていなかった?置いてあるだけの構造だったので、津波で流されたようです。再建されたオイルターミナルでは津波対策が実施されているということですが、固定されていなかったというのは少し驚きでした。10年が過ぎて、海の中にその痕跡は見えませんでしたが、恐ろしい話です。

 

 

燃えにくい重油がなぜあれほど燃えたのでしょうか?

それは、大量のガレキ(木材)に原因があったようです。木材があることで着火しやすくなり、その木材がローソクの芯の役割をしたという報告もありました。

 

 

周囲の木を見るとその痕跡が見えてきます。

 

 

1本だけ残っている箇所もありました。

 

 

海の中はきれいになっていました。

 

 

3.気仙沼大島大橋

 

気仙沼湾の海上火災が大島にも燃え広がったという話を地元の漁師さんに聞くことができました。

また、津波が島の中央部を横断して島を真っ二つに分断したそうです。

大震災を機に建設されたのが、この気仙沼大島大橋(支間長297mの鋼中路橋アーチ橋)です。開通は2019年4月です。

 

 

この橋は橋梁本体を地上で建設し、日本最大級のクレーン船で運んで架設するという大掛かりな施工法でつくられました。

 

 

 

下から見上げてみると、下部のきれいなこと・・・

 

 

4.いわてTSUNAMIメモリアル

 

気仙沼から移動して東日本大震災津波伝承館「いわてTSUNAMIメモリアル」に寄りました。

4つのゾーンに分かれており、2つのシアターはわかりやすく心に残るものとなりました。

かなりの数の東日本大震災の伝承館を巡りましたが、私の中では一番です。

しっかりと津波の歴史にふれてあり、そして何よりも、自衛隊や医療関係だけでなく国土交通省の対応や建設会社の活躍を伝えてくれているところが良かったです。