1.ホワイトアウトの森吉山
毎年通う恒例の森吉山、今年も阿仁スキー場をベースに山スキーをしにきました。
前回は、廃止された森吉スキー場と阿仁スキー場両方から森吉山を楽しみましたが、今回は山頂付近がホワイトアウトしていたので、スキー場のパウダーをがっつりスノーボードで楽しんだ後、山スキーでモンスター巡りをして、小阿仁の自動運転を見に行くことにしました。
前日は秋田の大森山。
スキーシールの調子が悪く、おまけに大雪でラッセルでヘロヘロ。
今日はお昼から天気がよくなるとの予報でしたが、ホワイトアウト。
午前券を使ってスノーボードでがっつりゲレンデのパウダーを楽しみながら待ちましたが、ダメでした。
せっかく森吉山にきたのだからせめてモンスターを見ようとお昼から山スキーで頂上を目指しました。
ホワイトアウトのモンスターもなかなかです。
頂上まで行っても面白くないので、そこそこでUターン。
そうだ、思い出した!小阿仁の自動運転を見に行こう・・・
2.小阿仁の自動運転
国土交通省は、高齢化が進行する中山間地域における生活の足の確保等のため、「道の駅」等を拠点とした自動運転サービスの実証実験を平成29年度より全国18箇所で実施していますが、ここ小阿仁が最も進んでいるらしいです。
自動運転サービスが定着したと言われている道の駅「かみこあに」。
2019年11月30日、日本で一番初めに自動運転サービスの本格運行を開始して、雪国でも走れることを証明したということです。上小阿仁村は、65歳以上の高齢者が人口の約53%を占めるそうです。集落にスーパーはなく、バスの本数も少ない。このような場所にこそ必要なのかもしれません。
道の駅「かみこあに」を拠点とした各集落を結ぶルート(全長約4km)
小沢田・堂川ルート:往復5㎞/43分
小沢田・福舘ルート:往復4㎞/35分
小沢田周回ルート:往復1.9㎞/20分
ヤマハ発動機(株)製で定員は7人、走行速度は12㎞/h程度で導入台数とりあえず1台、電磁誘導線の上をゴルフカートが走るような感じで、運転手は地元の有償ボランティアが対応、走行中は乗車するがハンドル等は操作せず運行を監視しているようです。
観光客は道の駅にある受付で200円の運賃を支払います。運行スケジュールは9時から16時で、午前に定路線を1回走らせてから、予約があった時だけ運行させて、試行でひとりでも多くの方に利用してもらうため運行ルートにない30〜40分程度の範囲内まで手動で対応しているとか・・・
この自動運転サービス、「便利だ」と喜ぶ住民がいる一方、運営コストに課題があるようです。運行には緊急時などに操作する乗務員が必要で、自動運転の利点を十分に生かしているとはまだまだほど遠く、本当に根付くかはひとろひとりの心意気や想いにかかっているのではないかと思います。
国際樹氷サミット2022、気になるな~