1. 小豆島、どこから行く?
瀬戸内海で2番目に大きい島、小豆島。
この島には6つのフェリー港があります。
本州からは、神戸三宮~坂手、姫路~福田、日生~大部、新岡山~土庄、宇野~直島~土庄
四国からは、高松~土庄、高松~池田、高松~草壁(R3年4月から休止)、高松東~坂手
どこから乗ってどう帰ろうか迷ってしまいます。
そんな小豆島の港を見ていきましょう。
2. 坂手港
神戸からの玄関口坂手港、醬油と佃煮の町です。
私の家は神戸なのでこの航路(3時間30分)を選びました。姫路・日生も魅力的だったのですが、この航路(ジャンボフェリー)が最も安く行けることがわかったので、この航路を選択したのです。楽ですし・・・
瀬戸内国際芸術祭で設置されたスターアンガーが港のシンボル?
昔から帆船の寄港地として知られ、明治後期には高松 - 阪神航路の客船の寄港地となっていたようです。
近代港湾としての整備は1927年に桟橋が設置され、その後は数回にわたり整備拡張が行われて現在の姿になったようです。
2006年から神戸港中突堤および神戸空港と結ぶ航路をセラヴィ観光汽船があったのですが、2007年に休航そのまま廃止。
また、季節便として大阪南港との直航便を関西汽船が運航していましたが、2011年から休航となっています。
そして2011年7月ジャンボフェリー3便/日がそのあとを引き継いだ格好(高松航路の存続のため新会社として引き継いだ)となっているようです。
ターミナルの待合所はこじんまりしています。
便数が少ないので、こんなもんでしょうか?
ジャンボフェリーですが、小豆島で最も大きな船で車両甲板は2階建てになっており上部は露店で船橋を前方部に集約配置したユニークな形状となっています。船内も立派で快適です。とにかく安いのが魅力で神戸~高松も安い!
下の写真は坂手港です。
夜明けの明石海峡大橋をくぐるのも良いですね~
ライトアップの明石海峡大橋もいいですね~
ライトアップがレッドからレインボーに変身。
神戸の夜景もGood!
神戸三宮フェリーターミナル、ここはさすがに立派です。
JR三宮駅から歩けるので本当に便利です。
3. 土庄港
小豆島最大の港、土庄港。
高松港から小豆島フェリー15便、高速船16便
新岡山港から国際両備フェリー四国フェリー8便
宇野港から小豆島フェリー6便
小豆島の玄関口としてターミナルも立派です。
港周辺も賑やかです。
土庄港は小豆島で一番賑わいのある港で、観光センター・平和の群像・バス・タクシー・レンタカー・レンタサイクル・セブンイレブン・ホテル・旅館・民宿等があります。銀四郎のおいしい手延そうめんをいただきました。
瀬戸内国際芸術祭2013の「太陽の贈り物」の向こうにフェリーが3隻も停泊していました。
ここから宇野・岡山・高松と主要港にいけるのですから、離島感はまったく感じられませんでした。
豊島経由の宇野行きのフェリーが泊まっていました。
岡山行きのフェリーもそこそこあります。
高松行きフェリーの便数は多いです。
高松行きの高速船の便数はかなりの数です。高松のベッドタウン?
土庄町の統治の始まりは8世紀初頭以前とか。
中世以降は細川・豊臣・徳川の管領として支配を受け、津山藩の領地と一部天領として明治維新を迎えたということです。
その後の廃藩置県によって香川県に属し、県域の一部として変遷し、昭和の合併により土庄町、淵崎村、大鐸村、北浦村、四海村、及び豊島村が合併し、さらに大部村を編入して現在の土庄町となっています。日本一狭い海峡土渕海峡があります。土渕海峡は、土庄町前島と本島の間を流れる海峡で、最も狭いところは9.93mで1996年に「世界で一番狭い海峡」としてギネス認定されたということです。佐世保市の早岐瀬戸のほうが狭いのではないかと思うのですが・・・
4. 池田港
土庄の東側にある池田港。
土庄港のようなターミナル感はまったくなし。のんびりした離島っぽい港です。
さびれた感もなく気持ちのいいところです。
国際両備フェリー高松行きが11便、ここも多いですね。
池田港の北側に西之瀧という断崖絶壁のお寺がありました。
小豆島霊場第42番「西之瀧」は、800年以上もの歴史を持つ、小豆島で最も古い山岳霊場で有名な寒霞渓よりすごい絶景?をみることができます。
小豆島で最も古い寺のお堂の中には、自然石でできた洞窟があります。住職さんに案内していただきました。幻想的・・・
ここには、かつて周辺で悪事を働いていた龍を、弘法大師空海が壺に閉じこめたと伝えられている壺が祭られているということです。
そして、岩から湧き出る水は「滝水」と呼ばれ、パワースポット?だとか・・・
ガイドブックにのっていない絶景スポット!小豆島一の場所だと思います。
5. 草壁港(R3年4月から休止)
小豆島町の西側にある草壁港。
なんとなくさびれた感のある港だな~と思ってターミナルビルにいってみると、令和3年4月から休航の張り紙が・・・
草壁港と高松港の間を1日5往復運航していた内海フェリーが2020年8月、両備グループに経営を譲渡。
両備グループは赤字の脱却が見込めないとして、2021年3月末で草壁航路を休止して8km西側の池田航路に集約、8便から11便に増便したということです。なるほど・・・
神戸の文字がはいった帆船?が停泊していました。
港の反対側から草壁港を見てみました。このまま航路廃止になるのでしょうか?
醤油の町らしく、マルキンの専用船が・・・
6. 福田港
姫路からの玄関口が福田港です。
小豆島の6つの港の中で最も閑散としたところにあります。
姫路港~福田港は国道436号の海上区間となっているようです。
姫路港から福田港、そして小豆島を南回りに草壁港、池田港を経由して土庄港へ通じています。
土庄港から高松港も国道436号の海上区間になっています。
フェリーターミナルは最近リニューアルされたようで、お洒落&レトロな雰囲気でした。
運航は小豆島フェリーで便数は7便、大丈夫かな・・・
福田周辺は、なにもない感じがいいのです。
次はこの周辺をSUPでのんびりツーリングかな?
7. 大部港
本州から最も近い港、大部港。
日生~大部、1日4便運航とローカルな雰囲気を醸し出しています。
便数が少ないわりに、福田港よりにぎやかで少しだけターミナルっぽい感じの港です。
ちょうど日生から瀬戸内観光汽船(両備グループ)のフェリーがやってきました。
日生から60分、ちょうどいい時間です。
短い航路なのに、神戸からのジャンボフェリーより値段が高いのです。
後日、岡山からの帰りに日生に立ち寄りました。
ちょうど小豆島行きフェリーに会うことができ1日4便なのに、小豆島と日生両方でみられるなんて・・・
この船にも乗ってみたいな~と思いつつ、小豆島航路の多様さを感じました。
多様な航路が存在する小豆島、それぞれが個性を発揮して生き残ってくれることを祈っています。