1.さらば3代目新潟駅

 

どんどん新潟駅が姿を変えています。

昭和の薫りむんむんの3代目駅舎もなくなりました。

 

私が新潟に赴任した6年前の新潟駅です。このような昭和っぽい駅ビルが残っていたのは釧路駅くらいしか記憶にありません。

「新潟2km」の活性化に向けて、新潟駅周辺整備事業に期待がかかっているのですが、やはり古いものがなくなるのは寂しいです。

 

※新潟市の『都心のまちづくり【「にいがた2km」の覚醒】』へ   新潟市ホームページから抜粋

 みなとまち新潟を象徴する信濃川と萬代橋から広がる「都心エリア」において、高次都市機能の集積や魅力の創出、賑わいづくりを市民の皆様と一体で取り組むことで、『緑あふれ、人・モノ・情報が行き交う活力あるエリア』を創造し、8区のネットワーク強化を図りながら、『本市経済・産業の発展を牽引する成長エンジン』としていく取組を推進します。

 

 

新潟駅の開業は1904年(最初に開業した沼垂駅は1897年)で、現在より少し北側の弁天公園あたりにあったようです。

1935年に木造2階建ての2代目駅舎に建て替えられ、1958年に3代目駅舎になり、1982年に上越新幹線が開業し現在の形になりました。

新潟はクルマ社会なので市民はなにも思っていないかもしれませんが、新潟駅の使い勝手の悪さは完全に時代遅れ・・・

70万人の政令指定都市なのに、駅は10~20万人都市並みのありさまで、金沢との差をひしひしと感じるのです。

新しい新潟駅に期待してます!

 

 

2.さらば鉄骨大屋根の頭端式(とうたんしき)バスターミナル

 

「頭端式」という言葉は、そもそも鉄道のターミナル駅で聞く言葉です。

ヨーロッパの主要駅に多いパターンで、日本では大阪の阪急梅田駅が特に有名です。その他いっぱいありますが・・・

実はバスターミナルも「頭端式」というものがあって、ホームはないものの新潟駅前にも残っているのです。

 

 

新潟駅前のバスターミナルはこの大きな鉄骨の大屋根が特徴となっていて、昭和の雰囲気むんむんです。

今時、こんなバスターミナルのある主要駅など見たことがありません。

全国では、札幌・佐世保・小樽にあるようですが、どの都市も頻繁に行っており佐世保にも住んでいたのですが記憶にないのです・・・

バスターミナルを意識するようになったのは、新潟に来てバスを使うようになったからかもしれません。

 

 

新潟には3つのバスターミナルがあり、メインは高速バスの出発が多く商業施設の整った新潟交通の万代シティバスセンター(1973年開業)のように思いますが、やはり新潟駅万代口のバスターミナルの利用が一番多いのではないでしょうか?新潟駅南にもバスターミナルがあり、空港のリムジンバスや新潟交通以外の高速バスなどが発着しています。こちらは万代口とは違いロータリー式のすっきりした乗り場になっています。

新潟駅万代口では、ごらんのとおり一般車が通行する道路からバックで乗り場につけるような構造となっています。

 

 

この大屋根のバスターミナルももうすぐ見納めになりそうです。

ノスタルジックなことも大切ですが、やはり利便性を高めて人の動きを活発にさせることが大切だと思います。人の動きが活発になるとバス路線も維持され、公共交通の使い勝手も良くなっていくのでしょう・・・現実的には公共交通の縮小を防ぐということになるんでしょうね。

 

 

2023年、下の写真のような高架下にバスターミナルが完成する予定となっています。

路線バスは高架下で新潟駅と直結、高速バスは駅南西側にできるバスタ新潟に集結する予定です。現在の新潟駅は交通結節点としては最悪のレベルかもしれません。乗り換え客の利便性や動線をしっかりと見極めて整備、運用していただくことを願っています。