1.秋田駒ケ岳
前日は極上のパウダースノー、焼石連峰の大森山で山スノーボードを楽しみました。
本日は横手から田沢湖に向けて移動し、秋田駒ケ岳で山スキーです。
天気は快晴、横手盆地は放射冷却により雪国特有の幻想的な靄(もや)が発生しています。
秋田駒ケ岳が見えてきました。標高は1637mですが、見た目は2000mくらいの迫力があります。
横手盆地の標高が低い(20~100m)ということもあるのでしょう。
2.廃止になった田沢湖高原アッスルスキー場
たざわ湖スキー場のお隣にあったのが、旧田沢湖高原アッスルスキー場です。
どうやら2007年頃に休業したようです。2006年に廃止された森吉スキー場とほぼ同時期ですか・・・
しかし現在、この資源を活かそうとする動きがあるようです。
2019年には、インバウンド需要を喚起するため、ここをプラ イベートゲレンデとして活用するための調査を実施し、斜面特性(斜度、広さ等)に応 じたスノーラフティングツアーや、地元の料理等を楽しむスノーピクニックなど、新た なスノーアクティビティの開発を行うという計画が進められていました。果たしてウィズコロナ時代にどうなっていくのか・・・
また、ラフティングボート付きのスノーモービ ルを活用したスキースノーボードのバックカントリーツアーも実験的におこなわれているようです。プ レミアム感の創出に向けてドローンでの動画撮影を行うなどガイドツアーの商品化の可能性について検証しているようです。
※私個人の山スキー・スノーボードとバックカントリースキー・スノーボードの区分
スキー場のリフトを使わずに除雪終了地点から登って滑る形態を山スキー・スノーボード
スキー場のリフトを使ってもその先の山を目指す形態は山スキー・スノーボード
スキー場のリフトを使って、周辺の管理区域外を滑ってスキー場に戻るのがバックカントリースキー・スノーボード
ガイドカンパニーによる滑走主体のバックカントリーツアーに参加する場合はバックカントリースキー・スノーボード
数年前までは、雪上車(CAT)を使 ったツアーが実施されていました。今回歩き始めたアルパ駒草から8合目までCATで行けるのは魅力ですが、残念ながら、雪上車の故障等による経費増大により復活は期待できなさそうです。
緩い直線状の旧ゲレンデをひたすら歩き続けます。
初心者やファミリースキーにはちょうどいいスキー場であったと思われます。
秋田駒ケ岳の頂上が見えてきました。
気温が予想より低く、雪質は上々です。但し本日の入山者はざっくりと200人くらいいるようです。普段はほとんど人のいない山に入っているのでびっくりです。
雪山登山・山スキー・山スノーボード・スノートレッキングなど様々なスタイルでみなさん楽しまれていました。
旧スキー場の頂上からは8合目小屋に向かう登山道路をショートカットしながら登っていきます。カーブミラーの頭だけが見えています。
この登山道路は混雑解消と自然環境保護のため、駒ヶ岳登山口(かもしか駐車場分岐点)から駒ヶ岳八合目までの区間において、マイカー等の乗り入れが規制(主に6月~10月末の休日)されています。私は、混雑を避けるため昨年の秋は国見温泉から登りましたが、メインの登山口は8合目小屋です。
秋田駒ケ岳が近づいてきました。
山のマイカー規制は個人的には賛成です。絶景は多少の苦労をしてこそ・・・だと思っているからです。
山スキー・スノーボードも苦労して登るからこそ1本を大切に滑るし、事前の準備や登行時の滑走イメージ醸成などリフトやCATを使用するより安全面で有利になります。
バックカントリースキースノーボードの人気が高まれば高まるほど、ある程度の敷居の高さは保つべきだと考えています。
山スキーヤーが多いこともあって、私は独自の滑走斜面を探すことにしました。
山頂を踏むことに執着はないので、ガリガリの雪よりフワフワの斜面を選ぶのです。
男女岳方面か笹森山湯森山を目指すか?悩んだのですが、とりあえず浄土平を目指しました。
岩手山が見え始めたところから、雪質がガリガリになってきたのでそこそこから滑走することにしました。
とてもパウダーといえるような雪質ではありませんでしたが、誰もいない斜面を気持ちよくちょっとカクカクしながら滑りました。
旧スキー場の緩斜面はつらいものになるかと覚悟していたのですが、予想より気温が上がらず雪質も上々、快適な滑走で帰路につきました。
長い長い旧スキー場のゆる~い登りは大変ですが、手入れが行き届いていることから初心者でも安心して山に入れると思います。廃スキー場が有効に使われている好事例であると思いました。これから廃止休業されるスキー場もこのような感じになればいいですね・・・新潟県も最近ものすごい勢いでスキー場がなくなってきてます。
3.至福の帰り道
秋田県からの帰り道、天気のいい日は至福のドライブになります。
日本海東北道から見る鳥海山、そして象潟の九十九島から見る鳥海山。
象潟の国道7号から見る鳥海山。
日本海東北道から離れて国道7号の海岸沿いから見る「海」鳥海山。
そして締めは、粟島に沈む夕日。
最高です。山スキーで満足した心にこの絶景、至福の帰り道、本当に幸せです。