1.10代の頃に夢みた自転車道
昭和50年代(16~18歳の3年間)、自転車で日本を1周したのですが、日本の道路状況は悪く(交通量が多くで狭い)、自転車専用道路があったらいいのに・・・と強く思ったものです。排気ガスと騒音をまき散らすクルマを排除して、「自転車高速道路をつくりたい!」なんて妄想しながら土木工学を学んでおりました。本質的な事はぶっとばして・・・
しまなみ海道すべての橋が開通したのは1999年で、生活道路を求める住民の要望が実って原付・自転車・歩行者が通れる道路がつくられたのです。私が妄想していた自転車高速道路ではなかったのですが、幅員も十分で道路勾配が緩く、ほぼほぼ理想に近い道路といえるでしょう。
2.ナショナルサイクルルート
2019年から導入が始まった、国土交通省のナショナルサイクルルートは現在3カ所。
しまなみ海道サイクリングルート
ビワイチ(琵琶湖一周)
つくば霞が関りんりんロード
今後も認定されるルートが増えていきます。
【国土交通省 ナショナルサイクルルートとは】
自転車は、それに乗ることそのものを楽しんだり、また、サイクリングツアーで地域をめぐり、沿線の魅力を楽しむことができ、全国各地で官民が連携し、自転車の活用による観光地域づくりが進められています。ナショナルサイクルルート制度は、優れた観光資源を走行環境や休憩・宿泊機能、情報発信など様々な取組を連携させたサイクルツーリズムの推進により、日本における新たな観光価値を創造し、地域の創生を図るため、ソフト・ハード両面から一定の水準を満たすルートを国が指定することで、日本を代表し、世界に誇りうるサイクリングルートとして国内外にPRを行い、サイクルツーリズムを強力に推進していくものです。
このように、国が積極的に自転車政策にかかわるなんて、まるで夢のようです。
不便な時代の自転車ツーリングも夢のように楽しかったのですが・・・
3.親子で走ったしまなみ海道
7年前、家族4人でしまなみ海道~とびしま海道旅行をしました。妻と娘は「しんどいから美味しいもんでも食べとくわ」といわれていたので、息子と2人で来島海峡大橋を往復することにしました。
勾配を緩くするため橋までのアプローチを長くとっています。
ループをぐるっと回って橋に取り付きます。
若いころなら物足りない勾配ですが、40代(当時)の私には丁度いい感じです。
息子も体力があるほうなので、なんの問題もなさそうです。
いよいよ海を渡ります。
息子や娘とは、一緒にシーカヤックで海を渡った(無人島)ことはありますが、自転車は初めてです。
来島海峡大橋は総延長4.1kmの吊り橋で、来島海峡第一大橋(960m)と来島海峡第二大橋(1515m)と来島海峡第三大橋(1570m)が合体した世界初の三連吊橋となっています。
来島海峡は昔から鳴門海峡、関門海峡と並んで海の難所として有名です。
潮の流れは速く複雑に変化をしており、最大潮流速は10ノット(秒速約5m)にもなるようです。
狭い海域で効率的な作業をするため「直下吊り工法」やケーブルの耐久性向上のために特殊な防錆システムを採用するなど様々な工夫がなされています。
道路は有料で200円を支払います。全線で500円となっています。
(因島大橋50円 生口橋50円 多々羅大橋100円 大三島橋50円 伯方大島大橋50円)
今治への下りは気持ちいい~
ママチャリも結構走ってます。
歩きの人もいます。レインボーブリッジくらいなら歩いてもいいけど、さすがにここを歩くのは・・・
いやいや、いいかも?
ダブルループを軽快に下っていきます。息子も気持ちよさそうでなによりです。
ひゃっほ~
めっちゃ気持ちいいい~
息子に遊んでもらえて、とーちゃんは幸せです。
橋のお勉強をして、いざ復路へ!
その後なぜか?娘が土木を学び、息子は文系の総合政策を大学で学んでいます。