1.イスタンブール新空港
何も知らないまま、乗り継ぎのために到着したイスタンブール新空港。
12時間のフライトで、イスタンブール新空港到着は早朝の5時、乗り継ぎ便は9時発なので結構キツイ・・・時計がオシャレ~
空港内はとにかく明るい。大型のディスプレイが多くとにかく派手!
完全24時間空港、ターミナルビルの大きさとそのデザインの凄さにびっくりしました。ターミナルビルは成田空港の比ではない・・・羽田空港より大きいのでは?そのあたりを紐解いていきましょう。
2018年10月29日開港し、2019年4月6日にアタテュルク国際空港(1953年開港)からの移転が完了しました。
滑走路は4本、今後(2028年まで)も拡張工事が続き最終的に滑走路6本、世界最大年間2億人の利用を目指しているようです。
イスタンブール市街地に近いところにあったアタテュルク国際空港から、35kmも離れたところに建設されているので、成田空港のように不便になったのではないでしょうか?アタテュルク空港周辺には拡張するだけの土地がなかったので新空港へと舵を切ったようですが、日本では羽田の拡張が続いていることを考えると・・・
この新空港、2014年から始まった工事で400人が死亡したとも言われていますが、この規模の空港を4年程度で完成させるなんて・・・相当無茶な工期設定だったと思われます。
巨大なターミナルは、散策するだけで1~2時間はかかってしまいます。
移転前、2018年世界空港ランキング(利用客数)では16位、しかしその成長ぶりは目を見張るものがあります。
新空港開業で一気にBEST10に入ってくるのは確実です。
1. アトランタ(1億0739万人)
2. 北京(1億0098万人)
3. ドバイ(8914万人)
4. ロサンゼルス(8753万人)
5. 東京羽田(8694万人)
6. シカゴ(8324万人)
7. ロンドン(8012万人)
8. 香港(7451万人)
9. 上海(7400万人)
10. パリ(7222万人)
11. アムステルダム(7105万人)
12. デリー(6990万人)
13. 広州(6990万人)
14. フランクフルト(6936万人)
15. ダラス(6911万人)
16.イスタンブールアタテュルク(6836万人)
イスタンブール(アタテュルク)空港の成長ぶりを見てみると以下のようになります。
2008年42位(2634万人)
2009年39位(2985万人)
2010年37位(3216万人)
2011年30位(3740万人)
2012年20位(4499万人)
2013年18位(5117万人)
2014年13位(5676万人)
2015年11位(6183万人)
2016年14位(6024万人)
2017年15位(6387万人)
2018年16位(6836万人)
2015年までの成長ぶりを見ると、新空港の建設は必然だったものと思われます。2015年~2018年はアタテュルクとサビハギョクチェンのイスタンブール2空港は限界状態(9500万人)にあったようです。
早朝なのに賑わっています。ハブ空港なので多人種が入り混じっています。
本屋さんに寄ってみました。が、ヴィトンはスルーです。
とにかく、ど派手!トルコってこんな感じでしたっけ?
休憩場所はたくさんあるので、なんとか休めます。
2.ハブ空港
空港ビルの賑わい、深夜の発着や各行先表示をみているとこの空港がハブ空港であることがわかります。ハブ空港とは「航空網の中継を役割とする空港であり、航空ダイヤの接続が機能していなければならない」とされています。このシステムはハブ・アンド・スポーク・システムとしてアメリカで編み出されました。
複数の滑走路はもちろん、安い着陸料も重要で、特定の航空会社専用のターミナルビルが必要となってきます。新空港の施設とターキッシュエアラインズ(トルコ航空)の運行先とその運行数を見ていると、このイスタンブール新空港は世界最大のハブ空港になる可能性を感じました。
日本の羽田空港はただ利用者が多いだけの拠点空港で、成田空港も海外の人が日本に来るための拠点空港なので、ハブ空港とは言えないと思います。但し、アメリカのデルタ航空とユナイテッド航空は成田空港をハブとしてアジア各国に多くの航空便を飛ばしているようです。つまり、成田空港はなんちゃってハブ空港なのです。
なぜ日本には本当のハブ空港がないのか?
昭和48年に流行った交通標語「狭いニッポンそんなに急いでどこへ行く?」にもありますように、航空業界にとって日本は狭い。但しそれは世界を視野に入れていない場合です。
そんな狭い日本では、ほとんどの航空機が東京を目指します。羽田空港の世界ランキング(5位)を見てもわかるように直行便需要が十分にあるがゆえにハブ空港である必要がないとも言えます。それでは成田空港はどうか?羽田空港と違って立地的にハブ空港になるべきであると思われますが、24時間空港ではないという致命的な弱点があります。
世界有数の経済大国の玄関口としては、やや物足りなさを感じる成田空港。
開港前や開港後にも迷走に迷走を重ね、挙句の果てには民主党鳩山政権時の前原国交大臣による「日本のハブ空港は羽田空港である」という発言で、ますます迷走感を出してしまったと感じています。
現在は、羽田も成田もどっちもどっち的な感じになっていますが、さて日本の空港はどうなっていくのでしょうか・・・経済優先か?利用者の利便性優先か?
私的には成田は昼間乗り継ぎ専用のハブ空港、羽田は拠点空港でいいのではないかと思うのですが・・・最後はトイレにて