今日はシールドトンネルの現場見学会。

シールド工法の現場に行くのは初めてです。

 

 

これは地盤の低い土地に地下トンネルを設けることで、大雨による浸水を防ぐための工事です。西川はもともと信濃川本流であったといわれています。内野近辺は新川(人工河川)があるので氾濫リスクは少ないのですが、それより東の方はほぼ0m地帯で排水能力も少ないので、どうしても地下トンネルとポンプによる排水が必要なのです。

 

 

コンパクトとは言え、シールドマシンが発進する立坑の迫力はなかなかのものです。

 

 

いよいよトンネルの中に入っていきます。

「シールド」と呼ばれる筒で切羽後方のトンネル壁面を一時的に支え、切羽を掘削しながら逐次シールドを前進させるとともに、シールドの後方にブロック状のセグメントで壁面を構築していくという工法です。

 

 

このシールド工法、歴史は古く1825年に最初の掘削がイギリスで開始されたということです。日本では1917年の羽越本線折渡トンネル が最初と言われています。関門トンネルもシールド工法でつくられています。

 

 

子どものころに夢に見たサンダーバードのジェットモグラーとは全然違ったものですが、なんだかカッコイイんですよね。憧れちゃいます。マシン先端の切羽に接する部分はカッターヘッドという回転する面板となっており、ここにおろし金のような細かい刃(ビット)やローラーカッターが円周状・放射状に多く配置されています。ビットは常に地山と接し軟弱土 - 硬質土を、ローラーカッターは玉石、または岩盤を切削するという最も過酷な環境にあるため、超硬合金や焼結タングステンカーバイドなどの強靭な素材が用いられています。シールドマシンの後部にはジャッキが円周状に配置されており、このジャッキの推進力でマシン全体を前進させ、先端部を切羽の地盤に押し付けながらカッターヘッドを回転させて地山を掘削し前進していきます。

 

 

当然、シールドマシンの形によってトンネルの形も変わってきます。

 

1990年の340件をピークに年々少なくなっているシールド工事。

現在、日本の地下でどれほどのシールドマシンが動いているのでしょうか?

 

この週末は自然のトンネルが恋しくなり、SUPで柏崎の恋人岬の洞窟巡りをしてきました。