1.日本を築いた笠岡諸島
岡山県と香川県の間にある備讃諸島。ここに土曜日限定の航路があるのです。
これらの島は花崗岩の島で、長きにわたり日本の土木・建築文化を支えてきました。
代表的な建築物として、、大坂城の石垣・日本銀行本店本館など日本の重要構造物に使われています。
その備讃諸島の一角、笠岡諸島の島々から香川県の塩飽諸島の島々を渡って多度津までの旅を紹介したいと思います。
JR笠岡駅近くの住吉港にクルマを止めて、三洋汽船の高速船で白石島を目指します。
カブトガニ博物館のを眺めながら、長い長い水道を抜けていきます。途中でフェリーを抜いていきます。笠岡諸島は高島・白石島・北木島・真鍋島・小飛島・大飛島・六島の7島をいい、瀬戸内芸術祭とは無縁の個性豊かな島々です。
2.白石島
瀬戸内芸術祭とは無縁なので、ある意味、本島の島旅を味わえます。
最初の島、白石島は本当に気持ちのいい島です。まずは白石島海水浴場へ。
島周辺は海洋牧場保護区域に指定されています。
集落の路地歩きを楽しみます。
花崗岩の立派な石垣が随所に見られます。
白石島のトレッキングコースは最高です!
樹木の少ない尾根を歩くので展望はバツグン。
新潟で買ったきた「鶴齢」を妻とちびちびと味わいます。時間的にすべてのトレッキングコースを歩くことができなくて残念でした。この島は山歩きがおススメです。
白石島港からフェリーが出ていきます。
三連休なのに誰もいません。しかしトレッキングコースの整備状況はGoodです。本当に気持ちいいです。
尾根はこんな感じです。
干満差の激しい瀬戸内海中央部、当然雁木もあります。
海の家?には懐かしいウィンドサーファー艇が・・・
海岸で人面ガニ発見!
3.北木島
次は「石」と「流し雛」の島、北木島です。
大浦港から路地歩きを楽しみました。
ここも花崗岩の石垣がえ~感じです。
ここはお笑い芸人「千鳥」の大吾の出身地だそうで、良質な花崗岩「北木石」の産出地で、大坂城や日本銀行に使われたといわれています。
移動式のパン屋さんがやってきました。
真鍋島行きの船が到着しました。
瀬戸内の島々を眺めながら、真鍋島に向かいます。
4.真鍋島
次は「瀬戸内少年野球団」の真鍋島です。
猫の島?
と思えるほど猫が・・・
ここで島の料理をいただきました。
瀬戸内少年野球団のロケ地になった校舎です。まだまだ「現役」ですが、見学OKでした。
次は佐柳島です。
この航路が「土曜日限定」なのです。それも一日一便、貴重な船なのです。
真鍋島の集落を見ながら佐柳島を目指します。
香川県側に入りました。
真鍋島までが笠岡諸島で、その先は香川県になるので公共の船が連絡していないのです、但し土曜日の一便だけが岡山県と香川県をつないでいます。
5.佐柳島
周囲7km人口70人以下といわれる佐柳島。
島民より猫の方が多いとか・・・
この島は「埋め墓」と「参り墓」の2つのお墓を持つ両墓制の残る島だそうです。
石積みの水路です。このような水路はあまり見たことがありません。
猫がゾロゾロとついてきます。
今まであまり興味がなかったのですが、かわいいですね・・・
妻は猫が苦手なので離れています。
ここは、ちょこっと有名なスポットらしい
最後に乗るフェリーがやってきました。
高見島を経由して多度津まで行くフェリーです。
香川県側の島は人が多い。閑静な笠岡諸島とは全然異なります。
塩飽諸島と瀬戸大橋です。
先月は路線バス、今月は定期船で備讃諸島を巡ることになりました。
佐柳島をバックに高見島に向かいます。
6.高見島
高見島にも寄りたかったのですが、最終便になると帰りが夜中になってしまうので今日はスルー。
瀬戸内芸術祭の真っただ中、たくさんの観光客でフェリーは突然すし酢目状態に・・・
この島は京都精華大学の有志が中心となって活動している島です。
この島は除虫菊の栽培で大いに栄えたそうです。
背後に見える浦集落は船から眺めるだけで、特別な景観の集落だということがわかります。重要伝統的建造物保存地区への指定を断ったとか・・・次はこの島でゆっくりしたいなあ~芸術祭が終わってから・・・(芸術祭を否定しているわけではありません、静かに訪ねたいだけです)
多度津の港にやってきました。
なかなかの迫力です。
瀬戸内芸術祭は、もうすぐ終了のようです。島がにぎやかになっていいですよね。すごい人でした。
カーブした防波堤が渋い。
シャトルバスに便乗させていただきJR多度津駅へ、ラッキー。
JR四国はどこも高架駅になっていて、意外と近代的でした。
JR坂出駅からマリンライナーで瀬戸大橋へ
塩飽諸島を眺めながら、岡山を目指します。
岡山駅ではアンパンマン列車が・・・
笠岡に帰ってきました。
なんとも贅沢な瀬戸内海の島旅でした。