2001年完成の赤倉シャンツェ。
シャンツェはドイツ語でジャンプ競技場を意味するそうです。
ノーマルヒルとミディアムヒルが併設されています。今日は、知り合いの小学生が大会に出場すると聞いて見学に来ました・・・が、到着した時には競技終了で表彰式でした。
ジャンプ台を真近で見るのは初めてだったので、ミディアムヒルの競技場を登ってその迫力を味わうことにしました。
ランディング部の斜度です。
日本で有名なジャンプ競技場は、札幌の大倉山シャンツェ(ラージヒル)と宮の森シャンツェ(ノーマルヒル)、そして白馬のオリンピック競技場(ラージ・ノーマル併設)の2つでしょうか。
今回初めて知ったのですが、シャンツェの種類は5つのサイズ(数字はヒルサイズ)に分かれているようです。
フライングヒル185m~
ラージヒル110m~
ノーマルヒル85~109m
ミディアムヒル50~84m
スモールヒル20~49m
飛び出しのポイントです。ミディアムヒルでこれっ!
スキージャンプは、ノルウェーのテレマーク地方が発祥(1840年頃)の地だそうです。
テレマークスキーをやっているのに、テレマークが地名だったとは・・・
ミディアムヒルのスタート地点です。
日本の主なシャンツェを調べてみました。日本にこれほど多くのジャンプ競技場があるとは・・・北海道に集中しているとは言え、びっくり!
ノーマルヒルがあって大きな大会が開催される赤倉シャンツェの規模は中規模と言えるでしょう。
① 札幌市 大倉山ジャンプ競技場 ラージヒル(137m K123m)
② 白馬村 白馬ジャンプ競技場 ラージヒル(131m K120m) ノーマルヒル(98m K90m)
③ 山形市 クラレ蔵王シャンツェ ノーマルヒル(106m K95m)
④ 札幌市 宮の森ジャンプ競技場 ノーマルヒル(100m K90m)
⑤ 妙高市 妙高高原赤倉シャンツェ ノーマルヒル(100m K90m) ミディアムヒル(68m K60m)
⑥ 大鰐町 スキージャンプ台 ノーマルヒル(100m K90m)
⑦ 名寄市 ピヤシリシャンツェ ノーマルヒル(K90m) ミディアムヒル(K60m)
⑧ 鹿角市 花輪スキー場ジャンプ台 ノーマルヒル(86m) ミディアムヒル(56m) スモールヒル(K30m K15m)
⑨ 南魚沼市 石内丸山シャンツェ ミディアムヒル(86m K80m)
⑩ 士別市 朝日三望台シャンツェ ミディアムヒル(68m K60m)スモールヒル(45m K40m)
⑪ 札幌市 荒井山ジャンプ競技場 ミディアムヒル(59m K55m)スモールヒル(27m K25m)
⑫ 札幌市 手稲山シャンツェ スモールヒル(33m K30m)
飛んだつもりで、下っていきます。
現存する日本で最初のジャンプ台は、札幌市の荒井山ジャンプ競技場らしい。昭和4年に建設され、現在はミディアムヒルとスモールヒルの併設で小中学生用の施設となっているようです。
しかし、さらに遡ってみると大正12年に20m飛ぶジャンプ台が存在していたとか・・・大正13年に野沢温泉犬山にジャンプ台ができ、大正14年野沢温泉日陰スキー場に50m級シャンツェが建設されたそうである。その後も飯山に25m級、霧ヶ峰・飯綱高原にもできたらしい。
その後、昭和6年に大倉山シャンツェが完成。何回かの改修が行われ、昭和47年に札幌オリンピックの会場になりました。長野オリンピックの白馬ジャンプ競技場ができた後も、日本を代表するジャンプ場として君臨しています。
赤倉シャンツェの歴史。
最初のジャンプ台は昭和46年、ゲレンデ下部にできたそうです。しかし、ゲレンデ下部では積雪不足もあり、国体開催を機にゲレンデ上部に新たに建設されることになったようです。完成は平成13年で、平成14年の妙高国体の競技会場として使用されました。それ以降オールシーズンシャンツェとして、全日本A級公認大会などが開催されています。
ジャンプ台を飛んでみたい!と思っていましたが・・・
実際にその場に立つとやっぱりムリ!