津軽地方には3路線の私鉄路線が生き残っています。奇跡といっては失礼でしょうか?
①弘南鉄道 弘南線
1927年弘前~津軽尾上が開通。
1950年弘前~黒石16.8kmが全通。
全列車が弘前駅 ~ 黒石駅間の運転で、基本は30分間隔運転ですが、日中時間帯は60分間隔の運転となっています。
田舎館駅、黒石駅ともどもカクカクッとしたデザインがなんとも言えません。
「忘年列車」「けの汁列車」「ハイボール列車」を運行することがあるそうで、是非忘年会で使ってみたい!ですね・・・
全線で電化されており、元東急7000系の7000系電車が使用されています。
現在の黒石駅とは別に国鉄黒石線の黒石駅が存在し、両駅は隣接していました。1984年に弘南鉄道黒石線となり、1998年その黒石線は廃線となりました。
黒石、雁木の街並みがえ~感じです。
この日は青森に止まったので、久々に成田本店に寄りました。好きな本屋のひとつです。
②津軽鉄道
1930年7月、五所川原~金木が開業。
1930年11月、五所川原~津軽中里20.7kmが全通。
3本/日のストーブ列車が有名です。乗ろうと思っていたのですが観光客がいっぱいで乗るのをやめました。
津軽中里駅で「けの汁」を食べました。
昨日の残り物だったので、50円まけちゃると言ってくれましたが、心だけいただきました。
美味しかった!
新入社員の時に津軽に住んでいたので、津軽は思い出の場所なのですが、津軽弁だけは何回聞いてもさっぱりわかりません。何回も聞き直してやっとこさ理解できる程度です。
ストーブ列車ですが、ディーゼル機関車DD351号機は機械故障のため現在休車中で、ディーゼル気動車がオハフ33系という客車をひっぱる形となっていました。
気動車の入れ替え作業が行われていました。
芦野公園駅です。桜満開の時期に来たかったですね~
太宰治で有名な金木にある金木駅です。
1時間あたり1本程度の間隔で運行されています。
先ほどのストーブ列車が毘沙門駅を通過していきました。
観光客を含めた利用を促進するため、ストーブ列車以外に、夏季に「風鈴列車」、晩夏から初秋に「鈴虫列車」を運行しているようです。がんばれ津軽鉄道!
終点の五所川原駅です。なんの風情もない普通の駅でした。
五所川原といえば立佞武多(たちねぷた)。
今から約一世紀前の明治中期から大正初期にかけて行われた五所川原市の伝統民俗です。
高さ約21mのものが、数百人の若者によって担がれ、町内を練り歩いたといわれています。その勇壮な姿は、12キロ離れた金木地区からも見えたと伝えられています。
しかしその後、電線が張り巡らされたことにより、しばらくのあいだ小型化されてしまったということです。平成8年に地元の有志たちによって22mの立佞武多が復活し、電線は地中化されたという・・・地元の魂が土木事業を動かすというすばらしい事例ではないでしょうか?
津軽鉄道五所川原駅もカクカクッとしたデザインです。
③弘南鉄道 大鰐線
1952年、弘南電気鉄道 大鰐~中央弘前を開業。
1970年、弘南鉄道に譲渡、弘南鉄道大鰐線となる。
運転間隔は朝は30分間隔、日中以降は60分間隔で、6時から21時台の運行となっており、弘南線より運転本数は少なくなっています。
大鰐線では、元東急6000系の6000系電車と、元東急7000系の7000系電車が使用されています。
大鰐駅にED22形の電気機関車が止まっていました。
JRが近いところを走っていることもあり、輸送量の減少は著しい。
2017年3月で廃止する方向を示したものの、なんとか存続しているという状態です。
JRの大鰐温泉駅も弘南鉄道大鰐駅もやっぱりカクカクッとしたデザインでした。
駅前に足湯とスキーを持ったワニ!嫌いじゃないな~