①猪苗代湖をダム湖にした十六橋水門
郡山を発展させた安積疎水。
実は、会津若松側の十六橋水門で水をせき止め、水位を上げて猪苗代湖の水を郡山側に流すという驚きの土木事業なのです。
磐梯山の帰りに、ふと立ち寄よってみました。3年ぶりです。
つまり、猪苗代湖は自然の湖からダム湖に変身した湖なのです。
きれいな磐梯山ジオパークの説明看板が設置されていました。(3年前にはなかったです)
4万年前の磐梯山の噴火による岩なだれで誕生した猪苗代湖。
その猪苗代湖を明治時代にダム湖にしたファンドールン。
自然のチカラとドボクのチカラが合わさって現在の郡山があるといってもいいのではないでしょうか・・・
【安積疏水の概要】
1872年2月、お雇い外国人として来日したファン・ドールンは、安積原野開拓のために1878年猪苗代湖から安積野原野一帯の調査を行い、その調査の結果、安積疏水の開削を政府に決断させました。 その方法とは、猪苗代湖の水位を高くして日本海側へ流れる流量を調整して、安積疎水へ水を供給するために戸ノ口堰用水の取水口のところに十六橋水門を建設し、猪苗代湖をダム化するということです。工事の内容は、太平洋側の安積地方へ取水する山潟水門を建設し阿武隈川に繋がる支流、五百川へ流すという、分水界を跨いだ流路変更を行いました。隧道、架樋等、延85万人の労力と総工費40万7千円(現在約400億円)によって127kmに及ぶ水路工事が僅か3年で完成しました。灌漑区域面積は約 9,000 ha と広大で、当地を一大穀倉地帯に変えました。 なお、郡山市は、平成の大合併により市域を広げた新潟市が誕生する前は、米穀生産量日本一の市でした。
②箕輪山と磐梯山のイエローフォール
本日は箕輪山と磐梯山のダブルヘッダー。
午前中は、箕輪スキー場のリフト降り場からシールを貼って箕輪山へ。
わずかに新雪が積もったものの、完全にクラスト(表面が凍っているモナカのような状態)してる・・・テレマークスキーにはちょっとつらいコンディションです。スノーボードにすれば良かったかな~
誰もいない山から磐梯山を眺めます。超気持ちいい~のですが、今日は天気が下り坂なので風も強く、雪のコンディションも悪いので頂上は目指さないことにしました。適当な所から滑走して、早めに磐梯山に移動です。
磐梯山は、水蒸気爆発によって巨大な土木事業を成し遂げました。
約4万年の表磐梯での山体崩壊で猪苗代湖をつくり、1888年の裏磐梯での山体崩壊で檜原湖や五色沼などの湖沼群をつくったのです。
磐梯山の「噴火」は、マグマが流れ出してくるというものではなく水蒸気爆発による山体崩壊です。この荒々しいところをテレマークスキーで歩いていきます。シールのいらないウロコスキーが欲しくなってきました。
銅沼という赤い沼の上を歩いてイエローフォールを目指します。
イエローフォール、それは凍りついた黄色い巨大氷瀑のことなのです。
噴火口壁からしみだす水が冬になると少しづつ凍り、徐々に大きな氷瀑へと成長していきます。夏に滝があるわけではなく、少しづつしみだすことでできる冬にしかみることができない自然現象なのです。
本日は、新雪が積もっていることもあり、黄色はかなり少な目でした・・・少し残念
私は、自分で探し出すのが好きなので、だいたいの位置を調べたのみで、あとは「感」を頼りにこの場所を探すことにしました。ここではスノシューツアーとかも実施されているので、お金を出せば簡単に行くことが可能です。
裏磐梯の雪はクラストしていない!ラッキー~
ここからは、気持ちよく滑れる場所を探してさらに上ります。
凍りついた檜原湖と遠くに見えるグランデコスキー場をみながら気持ちよく滑走しました。
裏磐梯周辺、雪は少な目ですが遊べる場所はたくさんありそうです。
2020年冬はもっと深く入っていきたいと思います。