1. 群馬昆虫の森(2018年12月23日)
桐生市にある群馬昆虫の森(2005年8月1日開館)、全国的にも珍しい「昆虫」をテーマにした体験型教育施設となっています。
広大な敷地に雑木林や棚田、畑、小川などの里山を再現、出来るだけ自然環境に近い状態で多種にわたる昆虫を飼育している、巨大な「人工里山」となっています。また、昆虫観察館の展示はわかりやすく、魅せ方も水族館のような工夫がなされていて、様々な自然観察・体験プログラムに参加できるようになっています。建築は安藤忠雄氏で、図書室は感動モノです。しかし、総工費は73億円で典型的な赤字施設なのです。群馬県は「独立採算をしなければならない施設ではなく総合的な学習場であり、採算は度外視している」と・・・・・私もそう思います。
ただ・・・巨額の建設費をかけなくても、日本のそこらじゅうに多様な自然が存在しています。そのひとつが「道路」
2. 道路は自然の宝庫(2013年1月~12月)
高度成長期につくられた高速道路は、トンネルや橋梁が少なく、里山と呼ばれる山間地を縫うように走っています。その路肩や法面はまさに里山環境そのものなのです。里山の危機が話題になるようになった近年、様々な里山再生事業が全国で展開されていますが、私は道路に注目してきました。照葉樹や落葉広葉樹の間にできた道路には、路肩や法面に日の当る明るい土地が草地となって、そこに小さな虫が集まります。その虫を狙って、様々な鳥類や哺乳類がやってきます。つまり多様性の高い場所なのです。高速道路にはロードキル(クルマに動物が轢かれること)を防ぐためにネットフェンスが張り巡らされていて、進入防止をはかっていますが、動物にとって魅力的な場所であることは間違いないようです。そんな里山高速道路の自然を、1年間の写真でふりかえってみましょう。
① 1月~2月
②3月~4月
③ 5月~6月
④ 7月~8月
⑤ 9月~10月
6. 11月~12月