1. 月山道路(鶴岡側)

 

山形県鶴岡市と西川町を結ぶ月山道路(全長30.9km)は、国道112号のバイパス道路として1981年に開通しました。

下の写真は、鶴岡側の広大なΩカーブ、高規格(設計速度は60km/h)でつくられた山岳道路の醍醐味が味わえます。

 

 

月山が姿を現しました。

 

 

湯殿山スキー場の下をぐるっと回りこみます。

 

 

湯殿山スキー場下の立体交差。

 

 

どんどん標高を上げていきます。

 

 

もうひとつ立体交差があります。

 

 

月山第一トンネル付近は、標高728m。

月山道路が開通するまでは、俗に言う1.5車線道路で冬期通行止に加え、バスの行き違いも難しく、国道112号線とは名ばかりの通行困難な国道でした。

 

 

そのような国道112号。その歴史は古く、出羽三山の登り口として修験者たちによって開かれた「六十里越街道」と呼ばれる道でした。江戸時代には「西の紀州熊野、東の出羽三山」とうたわれたほどの全盛を極め、明治以前には毎年2万人ちかくが湯殿山に参詣するため六十里越街道を行き来したということです。今年は3月からの早い雪解けにも関わらず、4/21現在でこの残雪です。

 

2. 提高112mの寒河江ダムと国道112号の月山道路

 

反対側からみる月山と月山道路です。

 

 

少し山形側へクルマを走らせると月山湖と寒河江ダムが姿を現します。この寒河江ダム、堤高112mの中央土質遮水壁型ロックフィルダムで総貯水容量は1億tで山形県内では最大級のダムとなっています。洪水吐きと提体が別々になっているところが特徴です。

ダムの高さが112mで、ダムによって移転した家屋が112戸、ダムの完成式典日が1990年11月2日、11時20分に開始、ダムの横の国道は112号、月山湖大噴水の高さは112mと112づくしとなっていますが、私はこのような意図的な数字のこだわりは好きではありません・・・自然環境や地域生活を大きく変えてしまう可能性のあるドボクではしていけないことだと思っています。

 

 

3. 残雪の月山

 

出羽三山のひとつ月山。春・夏スキーのメッカとして有名で私も毎年2~3回は訪れます。4月に出会うフィルムクラストの雪は超快感ですが、本日は気温が高く残念ながら、くされ雪でした。

 

 

月山は古くから信仰の山で、たくさんの修行者の方たちが祈りのためにこの山に登りました。山頂へのアプローチもそれほどきつくなく、リフトを使えば(本日は故障のためリフト停止中)軽々と標高1984mにたどり着くことが可能です。

 

 

滑走バーンは、まるでスイスの氷河を滑っているかのような感覚です。朝日連峰に向かって重力を感じながらフォールしていきます。