1. 山古志らしい豪雪
新潟に来て2年。昨年は雪が少なめだったようですが、今年の雪は里雪型とはいえ山古志の雪はすごい!
中山隧道がある中山峠のレポートもこれで10回目となりました。雪の深さ具合がよくわかっていただけると思います。
本日(2/25)はドローンを背負ってテレマークスキーで尋ねたいと思います。ガードレールの埋まり具合が芸術的?です・・・
スタート地点では川を渡るのですが、ほとんど雪で埋まっています。当然橋の影形もありませんが、橋の場所は把握してあるので特に問題なしです。もし川にはまったら助からないかもしれません・・・
昨晩の積雪は10cm程度だったようです。
朝イチは山古志の古志高原スキー場でお祭りがありリフト1日券が1000円で2ヶ月ぶりのゲレンデスキー。なんちゃってテレマークを脱しようと練習してから、山にやってきました。今日の山古志は0℃を越えないと思っていたので昼間でもパウダーが味わえるかな?
極上の斜面と雪がまっているぜい!雪が多いから前回のような薮が少なくて絶好のコンディションです。
いつものブナ林を抜けて中山峠へ。
祠の埋まり具合もMAXです。あともう一降りしたら埋まっちゃいますね。
私が新潟で一番好きなところ。雪が深すぎてプローブ(240cm)による恒例の積雪深さ測定はあきらめました。
2. 積雪MAXの中山峠を空撮
私が立っている中山峠の頂上を中心に360℃ドローンを飛ばして撮影しました。
私はここで遊んでいますが、生活を維持するためにこの雪深い山を越えるのはやはり大変だったと思います。
遊び(スキー・ボード)の視点で見てみると、薮が消えていてどこでもいい滑走ができそう・・・土地を知らないと危険ですが・・・
中山トンネル北側坑口と中山峠の全景です。頂上から飛ばしたので高度300mくらいになっていると思われます。
頂上を真上から見下ろします。高度は149m。
3. ドローンによる自撮り滑走に挑戦
ドローンを上げたまま滑走してみようと思い、ちょっと挑戦してみました。
さっ、滑ろうと思った瞬間滑走面にシール(登行用)がついていることに気づく(笑)・・・ドローンの電池切れが心配で少しあわてながらシールをザックに詰め込んでいざっ、ドローンのコントローラーをもったまま滑走!
ワンターンしたところで一枚シャッターを切ったのですが、不安になってやめました。誰もいない雪山なので、ドローンを落としても人への被害もなくドローンが壊れる可能性も少ないと思いますが、やっぱり無理!チャレンジとはいえ、その事に意味がない(笑)
林間地帯の手前でドローンをキャッチして無事終了。自動操縦を使えば可能なのでしょうが、そこまで使いこなせていないのが現状です。
さて、滑って帰りましょう。今回のツリーランは快適です雪が少し重くなってきました・・・0℃越えた?前回は楽しかったけれど薮スノーボードでしたから・・・
4. 雪のロールケーキ(雪まくり)
一度解けた雪の上に新雪が10cm程積もった状態だったので、どちらかといえば安定していない積雪なのですが、表層雪崩が起きそうか?といえば、そんな感じもない。最後の斜面は、人の誘発が関係する雪崩の起きやすい35度~40度の斜面で地形的にも切れやすいところですが、林間の短いコースなので雪崩れても特に問題なしと判断しました。
温度が上がってやや雪が重くなりはじめた中、その斜面で気持ちよくターンしましたが、斜面変化のあるところである現象が発生しました。山まわりターンで2つの雪の塊がいっしょに落ちてきたのです。落ちてきた塊はまるでロールケーキのようにきれいな塊となりました。
日本大百科全書(ニッポニカ)の解説によれば、【気温が0℃に近いとき、傾斜地では、木の枝などから落ちた雪塊が雪面上を転がり、ロールケーキ状に巻かれた円板や円筒形の雪の塊になることがある。これが雪まくりの現象で、平地では、雪が降り積もったあと、気温が急に0℃付近に上がり、その後強い風が吹いたときに、雪が海苔(のり)巻きのように転がってつくられる。直径と幅は、大きいもので数十センチメートルにもなる。山形県の庄内(しょうない)平野のように強風の吹くことが多い雪国ではよく見られ、形状が米俵に似ていることから、俵雪とか雪俵ともよばれる】と書かれています。
つまり、雪が降り積もったあと、気温が急に0℃付近に上がり、私のターンで切った雪がころがり重力によって雪が海苔(のり)巻きのように転がってつくられたということです。雪崩が発生するような弱層ではないが、大きな力が働くと一部の雪が重力とともにころがって行く程度だったということだと思います。
道路の雪の壁も2mあります。今回も前回とほぼ同様のコースでした。赤が上り、青が下りです。
ドローンを背負うとかなり重たい、キャンプ装備並みでしょうか・・・体が遅れると後ろ向きに仰向けコケます。めっちゃかっこ悪いっす。
今回は古志高原スキー場のお祭りで買った笹ダンゴを食べて終了です。
古志高原スキー場では、神楽南蛮がはいった山古志カレーをいただきました。おいしかった!山古志大好きです。
手掘りの中山隧道を掘っ人達が住んでいた小松倉集落です。この積雪、除雪のなかった時代を思うと本当に大変だったと思います。今回はこのへんで・・・