1. 嵐の前の静けさ(1/21)
この冬初めての中山峠となりました。
22日は南岸低気圧が近づき、通過後はこの冬一番の寒波とか・・・平地ではなく山にいっぱい雪を降らしてほしいのですが・・・
今朝はこのとおり、風もなくまずまずの天気でした。小松倉集落方面は幻想的な雰囲気に包まれていました。嵐の前の静けさというやつでしょうか?珍しく無風なので、安心してドローンを飛ばすことができました。
これから登って滑る山をドローンを使って偵察です。雪は思ったより少なめで、ここ数日の暖かさのためか、小規模の全層雪崩が確認できます。
右側の山の斜面のほとんどに全層雪崩の跡を見ることができます。今日の雪は安定していますが、要注意です。
トンネル坑口付近の比較的大きな雪崩跡です。デブリもしっかりと確認できます。
これから歩くところ各所に全層雪崩を引き起こすであろうグライドクラックがあります。歩く場所を慎重に選ぶ必要があります。
2. 本日はスノーボードで
中山峠では、いつも機動性の高いテレマークスキーを使用しているのですが、何回も通って中山峠の地形も把握したので、スノーボードでの滑降に挑戦してみました。スキーは歩けるので平らな部分があっても前に進むことができるのですが、スノーボードの場合は傾斜のあるところをうまくつないで滑っていかないと、雪の中にはまってしまい大変なことになってしまうのです。今回は滑るラインを慎重に確認しながら登りました。テレマークスキーの時は行き当たりばったりですが・・・
いつもの祠の前で、ご挨拶とお祈りをして頂上へ・・・
スプリットボード(二つに割れてスキーのようにシールで登行できる山用のスノーボード)は高くて買えないので、時代遅れですがスノーシューを履いて、スノーボードを背負って登りました。BC(バックカントリー)ツアー等に参加すると、ほとんどのスノーボーダーがスプリットボードを使用しています。貧乏な俺はこれでええねん・・・
恒例の積雪深さの検測(プローブ使用)です。今日(1/21)の積雪は110cm。今年の新潟(1月)は、山の雪が少ない気がします。普段雪の積もらない新潟市内では1/11~12日に80cmも積もって大変なことになりました。1/11夜、「あの電車」ではなく反対側の電車に乗っていて・・・
もっと山で降ってくれ~
グライドクラックや薮で滑るラインはかなり限定されてしまいます。BCはこのラインを決めて滑るのが快感なのです。自分自身と自然(地形や雪質)との闘いで、滑走が気持ちよかったら勝ち!失敗して不細工な滑りになってしまったら負け!本当にシンプルな一人遊びなのです。50代にもなるとカッコ良く滑るとか、スピードを追求するとかどうでもよくなるのです。不細工でもなんでもいいから楽しいが一番なのです。
当然、現地では常に危ない箇所をチェックしながら行動していますし、雪崩に対処できるように勉強会に参加したり、ガイドツアーに参加して自分の実力のなさを痛感したり、ソロで感覚を磨いたりと常に努力はしているのですが、まだまだ甘いところもたくさんあります。ただこのような遊びをすることによって、普段の生活や仕事場でも危険感受性は高くなっていると思います。このような経験をどのように安全教育に落とし込んでいくか?また考えていきましょう~
今回はスノーボード滑走、成功でした!雪質は悪かったけれどうまくつないで滑れたので大満足。最後は自宅(神戸)に近い丹波篠山の山奥の大好きなパン屋さん「みのりや」で買った八朔のデニッシュを食べて終了。