こんばんは!仲谷です。

友人からたまにこのブログの感想をもらったりします。

自分で「わたし会社でブログやってるんだ!」と言ったのですが、

いざ読まれて感想を言われると恥ずかしい…



職場でプライベートが暴かれても恥ずかしいですが、

プライベートで仕事モードの自分を見られるのも恥ずかしいです。

いつか堂々と周りの人に誇れるような成果を挙げたいと思います!




今回は、広島県のO社様の事例をご紹介します。



以前ご紹介した「無添加ポリエチレン」。

添加剤を使用せずに作るクリーンなフィルムで、

主にクリーンルームなど、汚れや添加剤を天敵とする作業場などで

重宝される包装資材です。



しかし、やはり添加剤を使わない分手間暇をかけているので

お値段が若干高めなんですよね。



O社様は、あるプラスチック製品を製造していらっしゃいますが、
ある製品が電機製品に使用されることになりました。



もともとO社様は電機製品への販路がありませんでしたので、
地道な営業活動が実ったと、社内は大変活気づきました。

早速初回生産を行い、製品を納入したところ、

ユーザー様から新たな要求が発生しました。



要望されたこととは、包装資材の改善でした。



電機製品に採用されることになったプラスチック製品ですが、
組み立てはクリーンルーム内で行なわれるらしいのです。

O社様の製品もクリーンルーム内に持ち込まれるため、
包装資材にもクリーンな性能が要求されるということでした。



そこで、困った担当者様から当社にご相談いただくことになったわけです。



最初はクリーンルーム用の製品をご紹介させていただきましたが、
従来品と比べやはり値段の面で採用しづらい状況だというご返事を頂きました。

そこで、当社は、代わりとしてIPP袋をご提案させていただきました。



IPP袋というのは、インフレーション成型という製造方法で作るもので、

一般的な袋よりも透明度に優れるポリプロピレンを素材としています。



IPPとは「インフレーションポリプロピレン」の略ということですね!



粒状の原料を高温で液状にし、それをフィルム状に薄く延ばし、

それから一気に冷やして成型します。

この「冷やす」という工程では、ポリプロピレン特有の方法として、「水」を使います。



一般的なポリエチレン袋は、室温の空気で冷やして成型していますが、
ポリプロピレンは水で冷やして成型するのです。



この工程のおかげで、フィルム成型の冷やす工程では、
水でフィルム表面を洗い流しているような効果が得られるというわけです。



もともと、IPP袋はクリーンルーム用という用途では
ありませんでしたが、クリーン性能が高いということで、
O社様のユーザー様にも高い評価を頂くことができました。



必ずしも無添加ポリほどのクリーン性は必要でないという場合など、

代替品としてIPPフィルムもご検討してみてください。



今回参考にしたページは

包装技術ねっと」で検索してみてください!