「オープン・ウインドウ」仮説
高強度トレーニングのあとに一時的に免疫機能が低下する現象。
よく子供が運動会や遠足の後に風邪をひいたり,大人でも同じ様に体調がおかしくなったりと、一過性の強い運動の後には体調を崩すことがありますよね。
その理由は「オープンウィンドウ説」という高強度運動によって一時的にNK細胞やT細胞が大きく減少することが原因であると考えられています。
頑張って良いトレーニングが出来ても、風邪で寝込んでしまっては、せっかくの努力も水の泡😢
今やトレーニーの間では 当たり前の【グルタミン】
それでは、もう一度 おさらいをしていきましょう♪
【グルタミンとは】
- グルタミンは
- 骨格筋では遊離アミノ酸の60%以上を占めており、
- 人体でもっとも豊富に存在しているアミノ酸です。
- 古くは細胞培養の研究から免疫細胞の成育に必須であることが発見され、
- ついで小腸細胞の主要エネルギー源であることが発見されてきて
- 次第に グルタミンの重要性が明らかとなってきました。
- 近年では 胃や小腸の粘膜修復作用があることや
- ストレス下において筋肉がグルタミンを放出することが発見され、
- また 好中球やマクロファージ、リンパ球などの免疫細胞のエネルギーともなることが分かってきています。
- このため古典的な意味での必須アミノ酸ではないですが、
- ストレス下などの特殊条件では必須であることが明らかとなり、
- 現在では【準必須アミノ酸】とされています。
- ⚫️グルタミンの効果⚫️
- ①免疫力の向上
- ②筋肉の分解抑制
- ③消化管機能のサポート
- ④傷の修復
- ⑤グリコーゲンの合成促進
⑥成長ホルモンの分泌促進
⑦アンチカタボリック(異化作用)を抑える
- 【グルタミンの必要性】
- 前述のとおり、
- グルタミンは小腸や免疫細胞のエネルギー源となっています。
- さらにプリンやピリミジン合成のための基質でもあり、
- これらはDNAやRNAの原材料でもあります。
- またグルタミンは体内でαケトグルタル酸に代謝され、クレブスサイクルの一部をなします。
- 身体の要求するグルタミン量は非常に多く、
- そのため骨格筋を分解してグルタミンの必要量を補おうとする訳なのです。
- ちなみに小腸では一時間に 7~8gものグルタミンを消費していると言われています。
- 実際、50%VO2MAXの運動を行うと、運動開始後30分で血中グルタミン濃度は下がり始め、
- 4時間後にはピークの60%程度になってしまい、
- さらに運動終了後5時間たっても、もとの濃度にまで回復しません!
- また オーバートレーニングに陥ると、
- トレーニング休止5日間たってもグルタミンはトレーニング前のレベルにまで戻らなかったという実験報告もあります。
- よってトレーニングをハードにするアスリートは
- 特に、グルタミンを外から補給してあげる必要があるのです!!
- 実際に医療現場では手術や火傷、感染症、放射線療法の際などにグルタミンが投与されています。
- なお、
- グルタミンには
- 成長ホルモン分泌作用や グリコーゲンの蓄積作用もあり、
- さらに ナトリウムの共輸送によって細胞内に水を引き込み、(これがアナボリック作用をもたらしてくれます) まったくインスリンが無い状態でも、グルタミンレベルを200%にした場合にタンパク合成が66%増加し、インスリンがある状態ではグルタミンを30%加えただけでタンパク合成が80%も増加したという実験結果もあります!
- また、
- 筋細胞内に水を呼び込み、
- 保つ働きがあるので、
- 筋肉の細胞のボリュームを増やし、
- アンチカタボリック(異化作用)を抑えます。
- 更に、
- 疾患に対する抵抗力を高め、
- 疲労回復を早め、
- 成長ホルモンの分泌を促進させるとも言われています。
-
《免疫力を上げる4つのポイント》
- 冬の流感に負けないほど免疫力を上げるにはどうすればいいのか。工藤内科副院長の工藤孝文さんは次の4つのポイントを挙げております。
- (1)腸内環境を整える
「腸は免疫力の約7割を司っているといわれる最大の免疫器官。それゆえ、腸内環境をよくすることは、免疫力アップに直接つながります」(工藤さん・以下同)
(2)粘膜を正常に保つ 「口の中の粘膜、鼻の中の粘膜、気管の粘膜、胃や腸の粘膜など、私たちの体と外界の接点になるのが粘膜です。粘膜を健康な状態に保っていないと、ウイルスや細菌が体内に簡単に侵入してきます」
(3)内臓温度を上げる「内臓温度が1℃下がると、免疫力が30%下がるといわれています。体を内側から温めることが免疫力アップにつながります」
(4)血流を促進する「血流の中には免疫機能を持つ白血球が存在し、白血球が体の中をめぐることで体内の異物を取り除いてくれます」
-
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- 【お召し上がり方】
起床後・・・5g~10g果汁ジュースや水などで
トレーニング後、トレーニング前後・・・5g~10g果汁ジュースなどで
その後も必要と思われる場合・・・5g~10g炭水化物の多い食事と一緒に摂るのがお薦めです
就寝前・・・5g~10g水で飲むのが良いでしょう
- また、αリノレン酸、リノール酸等の必須脂肪酸を多く含む油などとも混ぜても良いと思います
- ※ 上記の飲料法が最適な例だと思われまが、個々運動のレベルに応じて適量を飲料して下さい
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