映画の映画による映画のためのブログ

映画の映画による映画のためのブログ

その日見た映画について自分なりにおすすめや点数づけをしていきたいと思います。

洋画中心で行きたいと思います。

評価基準 50点以下:残念 60点:普通 70点:楽しめる 80点:おススメ! 90点以上:傑作

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「サンキュー・スモーキング  (2005)」





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監督:ジェイソン・ライトマン


キャスト:アーロン・エッカート、マリア・ベロ、アダム・バイン、サム・エリオット、ケイティ・ホームズ

、ロブ・ロウ、ウィリアム・H・メイシー、ロバート・デュバル


100点満点中75点



タバコ業界により設立されたタバコ研究アカデミーのスポークスマンのニック・ネイラー(アーロン・エッカート)は、日々マスコミ相手にテレビの討論番組などで喫煙者の権利を守るために、タバコに健康悪化との因果関係がないことを世間に信じさせるために日々奮闘していた。

ニック自身、タバコは体に良くないことは知っている。 しかし、討論ではタバコを言葉巧みに擁護し、実は害はないんじゃないか?とこちらを錯覚に陥れる話のプロだ。

私生活では、もちろん周りからは嫌われ者のニックだが、一人息子のジョーイは仕事のできるお父さんとして尊敬してくれている。

そして銃器協会とアルコール業界の同じく戦友でスポークスマンのニック含め3人は行きつけのバーに集まり仕事のストレスの解消の場としている。

ニックの敵でもある、嫌煙派のフィニスター(ウィリアム・H・メイシー)は議会で、タバコのパッケージにドクロマークをプリントすべきとの法案を通そうとしていた。

これに対抗すべく、ハリウッドに行って映画プロデューサーにハリウッドスターに劇中でタバコを吸うシーンを盛り込んでもらうことを頼む。 タバコのイメージアップを図ろうという魂胆だ。


ところが彼にある日近づいてきた新聞ジャーナリストのヘザー・ホロウェイ(ケイティ・ホームズ)。  

ベビーフェイスでかわいい彼女にニックはメロメロになってしまい、業界裏話を聞かせてあげたりと熱い一夜を共にする。

ところが翌日彼は新聞を見て愕然とする。 そこには、ヘザーにピロートークで語った裏話すべてが載っていて、窮地に立たされることとなったニック・ネイラーはどうするのか・・・


自由の国アメリカならではの、タバコを吸いたいなら多少のリスクも引き受けなければならないという主張がある傍ら、本質にある大事なことは愛であるということが示されていた。 

そして、ニックの話術がすごい。 ディベートの相手はこちらの持論に全く納得していないのに、聴衆はニックの味方につくというスゴ業を見せる。 そんなニックの討論においての考えは、自分が正しいことを証明するのではなく、相手の間違っていることを証明するというものだ。 よく考えてみると、日常にいたら相当嫌な奴だ。 これでは友達となった人も逃げていくだろう。

コメディ映画でもあり、ユーモアがアメリカンテイストでシリアスな内容を堅苦しくせず、映画を見ている間は笑っているか、内容に納得しているかのどちらかだった。

その中でも、死の商人と呼ばれる業界人の3人組ニック、ジェイ、ポリー(タバコ、銃、アルコール)の話があほらしかった。 うちの業界では計算すると一日に~人死んでいる、君の業界ではたった~人しか死んでいないと実に不謹慎な奴らである。

こういう作品で社会について勉強でき考えるきっかけを作れるし、さらにヒューマンドラマとして楽しむこともできて一石二鳥である。

タバコを吸う人も吸わない人、どちらが見ても楽しめる映画だ。











「地獄でなぜ悪い  (2013)」




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監督:園子温


キャスト:星野源、國村隼、堤真一、長谷川博己、二階堂ふみ、友近


100点満点中80点



ヤクザの武藤組と池上組は激しく対立していた。


武藤組組長、武藤(國村隼)の娘のミツコ(二階堂ふみ)は、昔CMに出演する人気子役だった。


そして、ミツコを主演とした映画製作を今まさに行おうとしていたところ、男と逃亡。

武藤の妻しずえ(友近)は、武藤を守るために刑務所に入っており、直に出所してくるという。


娘を映画スターにさせることは、しずえの夢でもあるので出所までになんとか映画を撮り終えなければならなく、必死でミツコの捜索を行わさせる武藤。

一方、ミツコはあっさり捕まり、街で偶然出会った駆け落ち相手の公次(星野源)のことを咄嗟に映画監督だと紹介する。

公次は映画監督ではないのだが、勘違いされ映画の製作を任されることになってしまった。


もちろん映画を撮れるわけもなく、困りに困り果てた公次は逃亡。 冴えない映画監督志望の青年平田(長谷川博己)が偶然公次の前に現れ、平田に映画製作を頼む。


長谷川というとファック・ボンバーズという自主映画製作チームを作り、仲間と日夜情熱を語り合い映画に対する夢を胸に抱いていた。


ライバルの娘ではあるが、ミツコに恋心を抱いている池上組組長(堤真一)が絡んできたことによって、絶好の機会をもらった平田はとんでもないことをひらめいてしまう…


ぶっ飛び過ぎだこの映画!


いろいろとひどいしありえない、だけど面白い。


PG-12ということに驚きのグロ描写と血みどろアンド血みどろだった。


残酷でお互い血しぶきになりながら惨殺している現場を映画撮影なんて、はっきり言って馬鹿げていて、それこそありえない。 このようなありえない感満載の場面で表現したいことを自由に表現し、映画として成り立たせているのはすごいと思った。


序盤の勢いも中盤には失速。 


話がもたもたして、ウェットなピアノ曲とか流れたりして、人物の情感が描かれるうちに、気持ちが徐々に冷めてくる。

コメディ映画ゆえか恐ろしい存在であるはずのやくざが、全然怖く描かれていないあたりが雑だった。

この映画の見どころは、やはり後半。


少しだれる感はあったが、終盤にかけて物語が収束して行くさまが見ていて気持ちよかった。


そして俳優陣のキャラが実に魅力的だった。 二階堂ふみのエロかわいさや、星野源の巻き込まれキャラっぷりが特によ光っていた。


最近の、邦画事情も皮肉るネタもいっぱいで、個人的に大満足(笑)。 サイコーな映画だった。






「エリジウム  (2013)」





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監督:ニール・ブロムカンプ


キャスト:マット・デイモン、ジョディ・フォスター、シャールト・コプリー、アリシー・ブラガ、ファラン・タヒール、ディエゴ・ルナ、ウィリアム・フィクトナー


100点満点中70点



2154年、地球は人口増加と環境破壊による汚染の進行により荒廃していた。


一部の富裕層は地表から400キロの上空にアーマダイン社製造のスペースコロニー通称”エリジウム”を造り、そこへ移り住んだ


理想郷であるエリジウムには、一家に一台あらゆる疾病や、怪我、そして若さまでも保つことが可能な最先端医療ポッドが存在する。 この医療ポッドの存在が、ストーリーのキーとなってくる。


一方主人公のマックス・ダ・コスタ(マット・デイモン)は、ロサンゼルスのスラムで生活していた。


ところが、勤め先の工場の核融合炉内で、大量の放射線を浴びてしまう事故が起き、マックスは余命5日を宣告されてしまう。


マックスは一か八か、エリジウムにある医療ポッドに希望を求め、闇商人のスパイダーにエリジウム行きのチケットと偽のIDをもらいに行く。



よくあるストーリーや背景となっていたが、作品自体は監督の個性が超爆発していて既視感を感じさせなかったと思う。


ロボットやパワードスーツやさまざまな武器が出てくる度にワクワクされっぱなし。

そして、荒廃した地球のスラムの様子や、配線がぐちゃぐちゃのレトロな機械がめちゃくちゃかっこよい。


だが、ストーリーの規模がでかそうで設定が面白そうな割には、話の展開が小さくまとまってしまっていた。


これといった盛大な山場もないので、あまりぱっとしなかった印象。 あと終わり方も雑だったかな。 上映時間を延ばしてでも、その後の展開をやってほしかったし、見たかった。 


ツッコミどころは確かに山ほどと言っていいほどだ。 でも、そこにいちゃもんをつけると一瞬にして台無しになってしまうと思うので、そこらへんは単純に甘めに見るべし。


酷評も多いが、設定は面白いし、ニール・ブロムカンプ監督独特の映像美にワクワクすることもできたし、いうほど悪くはなかったと思う。 



「レナードの朝  (1990)」




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監督:ペニー・マーシャル


キャスト:ロバート・デ・ニーロ、ロビン・ウィリアムス、ジュリー・カブナー


100点満点中95点




1969年、NYブロンクスにある慢性神経疾患者病院に赴任してきたマルコム・セイヤー(ロビン・ウィリアムス)は、少し変わり者。 人と付き合うのが苦手、植物が好きで休みの日には一人で植物園へ行って読書。


医師としては優秀で、患者に対し彼らが話すことも動くこともできないものの、まだ反射神経だけは残っていることを発見すると、訓練によって患者たちに生気を取り戻すことに成功し、その熱意は治療をあきらめかけていた看護婦のエレノア(ジュリー・カブナー)の心をさえ動かしていった。


その患者の中に、30年前から発症している最も重症なレナード・ロウ(ロバート・デ・ニーロ)がいた。


まるで眠っているかのようで、起きてはいても、ただ眼を開けているだけで何にも反応を示さない。


意識はあるものの半昏睡状態のレナードに対し、何とか救ってやろうと、まだ公式には認められていないパーキンソン病の新薬をセイヤー医師は使うことを考える。


主任のカウフマン医師とレナードの母親に許可をもらい、試験段階の新薬を使ったレナードは、ある朝奇跡的に目を覚ました…


当時「眠り病」と呼ばれていた嗜眠性脳炎を患った患者と医師の実際の話。 実話故にもの悲しさがある。


自分が高校生の時に、学校の先生に授業中に見せてもらった作品で、当時はたかが映画というような軽い気持ちで見ていたが、レナードを演じるロバート・デ・ニーロの演技だけが鮮烈で記憶に残っていて、それが今回鑑賞に至った。


ロバート・デ・ニーロはともかくロビン・ウィリアムスの二人の演技の力に固定概念が吹っ飛んだ。

感情移入をしてしまう分、見ていて辛くなるシーンもあるが、これも人生で、それをどう受け止めるかは自分で決めるものなのだ。


病気の人をかわいそうという映画ではない、そして闘病している人の姿を見て元気出せという映画でもない。 そんなレベルの次元の話ではない深いヒューマンドラマ。 それ故に自然と涙があふれて止まらなかった。


そして30年の長い眠りから覚めたレナード、そして他の患者の目覚めた後の生きることの輝きは、今を何気なく生きている自分に生きていることの感謝と命の尊さを教えてくれた。


作品として評価するとラストには少し収まりの悪さを感じてしまうが、 それはやはり仕方のないことなのだろう。  素直にレナード含む彼らの幸せの瞬間に感動するべきなのかも知れない。


朝起きて、さぁ今日も生きるぞ!とそんな気分にさせてくれる作品。 世間にあるどんな自己啓発本よりも効果のある作品だと思う。


文句のつけようのない傑作と断言できる作品だ。


「野蛮なやつら/SAVAGES   (2012)




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監督:オリバー・ストーン


キャスト:テイラー・キッチュ、アーロン・ジョンソン、ブレイク・ライブリー、ジョン・トラボルタ、ベニチオ・デルトロ、サルマ・ハエック


100点満点中70点

カルフォルニア州のラグーナビーチを拠点に、元傭兵で武闘派のチョン(テイラー・キッチュ)と平和主義者で植物学者のベン(アーロン・ジョンソン)は幼いころから親友同士で、アメリカでも滅多にない質の高い大麻栽培のベンチャーで成功していた。


豪華な邸宅で二人の共通の恋人であるオフィーリア(ブレイク・ライブリー)と三人で優雅な生活を送っていた。


一方、メキシコの巨大麻薬カルテルがビジネス提携をベンとチョンに持ち掛けてきた。


二人はその提案を拒否すると、怒った相手のボスエレナ(サルマ・ハエック)は、オフィーリアを拉致し人質にし、強引に服従を迫る。


ベンとチョンは相手の言いなりになるだけでは当然収まらず、ありとあらゆる手を使い組織に戦いを挑む。


ウォール・ストリートやプラトーンでお馴染みのオリバー・ストーン監督らしからぬクライムムービー。 政治や反戦などといったシリアスで社会派テーマで映画を作るといったような印象を持つ監督だったが、本作はエンタメ色の強いある意味ぶっ飛んだ映画となっている。


登場人物はタイトルにもあるように、ほとんど野蛮な奴。


悪役のベニチオ・デルトロが一番強烈な役柄であり、ストーリーに欠かせないバイオレンス部分はほとんどデルトロが担当していた。 それに負けじと劣らずその他の面々も顔ぶれ豪華。 二人の主役の頭を使いながらの相手カルテルとの対峙もなかなかだ。


そして何といっても圧巻の残り10分のところのラストシーン。

どんでん返しではないが、ひねりのある予想外のラスト。 よくあるようで、意外と新鮮な感じ。


中盤から後半にかけて、最後までワクワクしっぱなしな予測不能な展開の連続で、面白い映画だった。