粉飾決算などで証券取引法違反に問われたライブドア(LD)前社長、堀江貴文被告(34)は、26日の東京地裁(小坂敏幸裁判
長)公判で「私は無罪」と最終意見陳述した。弁護側も最終弁論で「事件は作り上げられた蜃気楼(しんきろう)」と主張。公判前整
理手続きが適用され集中審理された公判は昨年9月から計27回、約5カ月で結審した。検察側は懲役4年を求刑しており、判決
は3月16日。
堀江前社長は時折涙をぬぐいながら、無罪主張とともに検察を批判。「一回も任意の取り調べを受けず、突然逮捕された」「『実
刑にしてやる』との検察側の強い意思を感じた」「日本で唯一起訴できる捜査機関がターゲットを決めて『あいつをつぶす』という状
態では安心して商売ができない」「新しいことにチャレンジする人たちが萎縮(いしゅく)してしまうんじゃないかなあと感じた」など
と、10分余り持論を述べた。
これに先立つ最終弁論で弁護側は、全員が無罪となり「検察ファッショ」と言われた戦前の「帝人事件」を引き合いに出し、「本件
は第二の帝人事件である」と指摘。
その上で、04年8~9月に堀江前社長が部下に架空売り上げ計上を指示した事実はない▽粉飾に使われたとされる投資事業
組合(ファンド)は、検察側が主張するようなダミーではない▽検察側が中核的事実とする04年10月の4者会議は、関係者の証
言から実在しない▽検察側主張に沿ったLD前財務担当取締役、宮内亮治被告(39)らの証言は、会社資産を私物化して(横領
などの)別件に捜査が及ぶことを懸念し、検察と黙契して実体とかけ離れたストーリーを作り上げたもので、信用性がない――な
どと無罪の根拠を列挙した。
起訴状によると、堀江前社長は宮内被告らと共謀。LDの04年9月期連結決算で、自社株売却益の不正計上や架空売り上げ計
上で計53億円余を粉飾決算(有価証券報告書の虚偽記載)。同10~11月、関連会社の株価つり上げのため虚偽発表した(偽
計、風説の流布)。【篠田航一】
最終更新:1月26日13時43分